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Mr.FeeMaa Heard? ( 51)棺桶が話す

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 英語で棺桶(かんおけ)のことをコフィンといいますが、コフィンという  名字もあります。英会話で有名な故松本亨(先日亡くなった株式の松本亨  とは別人)がアメリカ留学中に聞いたエピソードで、彼の先生の一人コフ  ィン教授の話です。

 真夜中に電話がなって、受話器を取るなり相手が「墓地ですか?」と尋ね  て来た。これはよくある間違い電話らくして、昼間なら違いますよ、と丁  寧に答えてやるのですが、半分寝ていたこともあり、ぶっきらぼうに一言  こう言った「Coffin Speaking.」相手はそのまま無言になってしまった。

 (心臓マヒでも起こしてなければいいのですが.....)


Mr.FeeMaa Heard? ( 52)おのれ!

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 日本語で「おのれ!」といったら、相手を威嚇する言葉ですが、フランス  語でオノレは「尊敬すべき」といった意味合いです。昨日「オノレ・ドゥ・  バルザック」などという人も出てきましたが(^_^;

 フランス語でオノレと似た語感の言葉にサクレというのもあります。聖なる  という意味です。が、このサクレには「こんちくしょう!」という意味もあ  ります(^_^; そこでこういう一言ジョークが出てきます。

  ナポレオン・ボナパルトが戴冠したとき、司教は「サクレ・ナポレオン!」   と大きな声で言った。

 中国で随の文帝が病気になりました。息子は「やった。親父が死ぬぞ。とう  とう自分が皇帝になれる」と喜び、宮廷内の幾人かに自分が皇帝になったら  何をして欲しいか書くようにと紙を配ったそうです。ところがこの紙が誤っ  て父親の所まで配られてしまい、文帝は「畜生! 俺はまだ生きてるぞ」と  怒り、「あんな奴、廃太子にしてやる」と言いました。それを知った息子は  これはやばいと父を殺し、即位しました。これが煬帝で、のちに聖徳太子が  書いた「日出る処の天子、日没する処の天子に書を致す」という手紙を見て  激怒した人物です。彼は後に朝鮮への出兵で失敗し反乱が起きて殺され、随  という国は消滅、やがて唐の時代になります。


Mr.FeeMaa Heard? ( 53)東東京都知事

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 Translator Traitor(翻訳者は裏切り者)などという英語の諺もありますが  校正者もすみにおけない存在です。昔々、東さんという人が東京都の都知事  をしていたころ、原稿に「東東京都知事」とあったところを校正者が「東」  の字がダブっていると思い、一つ消してしまって「東京都知事」にしてしま  い、東さんは京都の知事さんか?ということになってしまったことがあった  そうです。

 さて英語の言葉遊びには Put spaces between cats and and and and and dogs.  というのがあります。よく人工知能の文法解析の例を説明するために使われ  ますね(^^)

 これは It rains catsanddogs. というミスタイプの文があって、catsとand  の間およびandとdogsの間に空白を入れなさい、という意味です。

 そういえばオッテンの法則というのもあります。  「意図的に違う字で書いたら印刷所で直されてしまう。単純な字の間違いは   そのまま印刷されてしまう」


Mr.FeeMaa Heard? ( 54)女と男

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 英語の諺に A Woman's mind and winter wind change oft. というのがあり  ます。向こうでは秋の空ではなく冬の風なんですね(^^) また、 Woman is  changeable. とも言い対して男の方は Men were deceivers ever. という訳  で女は気まぐれ、男は嘘つきということになっているようです。

 さて日本では「女心と秋の空」というのですが「男心と秋の空」ともいいま  す。歴史的には「男心と秋の空」の方が古いらしく、それにひっかけて「女  心と秋の空」と言っている内、そちらの方が広く普及してしまったようです。


Mr.FeeMaa Heard? ( 55)鍋は吹きこぼれる

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 英語の古くからのことわざを見ていると、やはりマーフィー的なものがあり  ます。昔から庶民は物事の道理がよく分かっていたようです。

 A watched pot never boils. 見ていると鍋はなかなか煮立たない。

 待ち遠しい思いでいると非常に時間が長く感じられることのたとえですが、  実際お料理をしていて鍋の前にいるとほんとに結構待つことになります。そ  して、まだしばらくいいか、と思って居間に戻ると、鍋は吹きこぼれるんで  すね(^_^;; このことわざ「お・と・な」バージョンにすればこうなります。  「浴室の彼女はベッドにいるとなかなか出てこない」


Mr.FeeMaa Heard? ( 56)料理人と船頭

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 英語ではこう言うようです。  Too many cooks spoil the broth. 料理人が多すぎるとスープが大なしになる。

 日本では「船頭多くして船山に登る」ですね。そういえばこんな話もありま  した。

 昔あるところで親子が市場でろばを買って帰ろうとした。しばらく引いて歩  いているとすれ違った人がこう言いました。「折角ろばがいるのに引いてる  なんて馬鹿だ。一人が乗ればいいのに」。もっともだと思った親子は息子が  ろばに乗ることにしました。しばらく行くとまたすれちがった人が言いまし  た。「あれまぁ、あの親子は。親を歩かせて子供がろばに乗るなんて」。そ  れもそうだと思った親子は、今度は親がろばにのって息子は歩くことにしま  した。

 しばらく行くと又すれちがった人が言いました。「おやおや、子供を歩かせ  て、親はろばに乗って楽するなんて。ひどい親だね」。うーん、それもダメ  だったかと思った親子は今度は二人ともろばに乗りました。またしばらく行  くとすれちがった人が言いました。「なんてことでしょう。あんな小さなろ  ばに二人も乗るなんて。可哀想に」。どうしていいか分からなくなった親子  はろばの足を棒に結びつけて二人でかついで歩きました。そんなことされて  はろばはたまりません。バタバタと暴れましたので、二人はろばを支えてい  れなくなり、手がすべってろばは谷底に落ちていきました。


Mr.FeeMaa Heard? ( 57)急がば回れ

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 ベンチャーズの大ヒット曲に「Walk, Don't Run」というのがあります。邦  題がなかなかうまくて「急がば回れ」と訳していました。これをマーフィー  的に表現したことわざが都合良くありまして(^^;

 More haste, less speed. 急ぐほど、実行速度は落ちる

 といいます。こういう話になるとコンピュータ業界には類似の話が多いですね。  有名な物に90/90の法則というのがあります。それはソフトを90%まで  完成させるために予定の時間の90%と予算の90%を使用し、残りの10%  を作り上げるのに、やはり90%の時間と90%の予算が必要だ(^^)という  ものです。多分10年以内にこんな諺をのせる国語辞典が出てきても不思議で  はないですね。

  「そば屋の出前とソフトの納期」


Mr.FeeMaa Heard? ( 58)西風が吹けば

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 日本の諺の中で傑作中の一つだと思うのは「西風が吹けば桶屋が儲かる」  というものです。これは次のようになっています。

 西風が吹くと土ぼこりが舞う。それが目に入って目を痛める人が出る。  中には目が見えなくなってしまう人もあり、そうなった人は三味線を  弾いて生計を立てる。すると三味線が売れるので猫の皮が必要になり、  猫がたくさん捕られる。そうするとネズミが増えて桶をかじるので、  桶屋が儲かる。

 ここで最後の部分はネズミを捕まえるのに桶をかぶせるので桶屋が儲  かる、という説もあります(^_^;

 こういう馬鹿みたいな話が実際に起きることもあります。20年ほど  前だったと思いますが、エルニーニョが発生して。南米でかたくち鰯  (アンチョビー)が全然獲れなかった年がありました。するとかたく  ち鰯を牧草の肥料にしていたアメリカの農家が困って、代わりに大豆  を肥料に使った。そのため日本へ輸入される大豆が不足して、日本国  内の大豆の相場が急騰し、大豆を使った食べ物としてまず豆腐が値上  がりした。

 当時、私の記憶ではそれまで1丁30円くらいで買えて、貧乏な私の  貴重なたんぱく源であった豆腐が、突然100円近くになってしまっ  たため、大いに困りました(~_~)

 あの時、中には「豆腐の中に含まれる大豆って全体の重さの5%くら  いにすぎないのに、大豆が上がったからといって豆腐がこんなに値上  がりするのはおかしい」という方もいましたが(^^)豆腐で大豆以外の  部分ってほとんどが「水」ですから(^^; やはり大豆が上がればそれと  ほぼ比例して豆腐の値段を上げざるを得ないのではないでしょうか(^^;


Mr.FeeMaa Heard? ( 59)生麦生米生卵

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 言葉遊びの中でもっとも人気のあるもののひとつは早口言葉でしょう(^^)

 生麦生米生卵・東京特許許可局・隣の客はよく柿食う客だ・竹藪に竹立てかけた・  坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた・青巻紙赤巻紙黄巻紙・バス瓦斯爆発・・・

 やはり最高に言いにくいのは「東京特許許可局」のような気がします。英語  でもありますね。

 She sells seashells by the seashore. Who buys the seashells she sells   by the seashore?

 ということで(^^)お正月でもありますし、早口言葉の極致のような「ういろう  売り」の口上をupしておきましょう(^_^;

ひょっと舌が廻り出すと、矢も楯もたまらぬのぢゃ。そりゃそりゃそりゃそりゃや そりゃ、廻って来たは、廻って来るは。あわや咽、さたらな舌にかげさしおん。 はまの二つは唇の軽重開合(カイゴウ)爽かに、あかさたなはまやらわ、おこそとのほ もよろを。一つへぎへぎにへぎほし薑(ハジカミ)、盆豆盆米盆牛蒡、摘蓼(ツミタデ)摘豆 摘山椒。書写山の社僧正。小米の生噛み小米の生噛みこん小米のこ生噛み。繻子(シュス) 緋繻子(ヒジュス)繻子繻珍(シュチン)。親も嘉兵衛子も嘉兵衛、親嘉兵衛子嘉兵衛、子嘉兵衛 親嘉兵衛。古栗の木の古切口。雨合羽か番合羽か。貴様の脚絆(キャハン)も皮脚絆我らが 脚絆も皮脚絆。しっかり袴のしっぽころびを三針針長にちょと縫て縫ふてちょとぶん 出せ。河原(カワラ)撫子(ナデシコ)野(ノ)石竹(セキチク)。のら如来のら如来三(ミ)のら如来に 六(ム)のら如来。一寸のお小仏にお蹴つまづきやるな。細溝に鰌(ドジョウ)にょろり、 京の生鱈(ナマダラ)奈良生真(ナママ)魚鰹(ナガツオ)ちょと四五貫目。お茶立ちょ茶立ちょ ちゃっと立ちょ、茶立ちょ青竹茶筅(チャセン)でお茶ちゃと立ちゃ。来るは来るは何が 来る。高野の山のおこけら小僧。狸百匹箸百膳天目百ぱい棒八百本。武具馬具武具 馬具三(ミ)武具馬具、合わせて武具馬具六(ム)武具馬具。菊栗菊栗三菊栗、合わせて むきこみ六むぎごみ。あの長押(ナゲシ)の長薙刀(ナガナギナタ)は誰(タ)が薙刀ぞ。向ふの 胡麻殻(ゴマガラ)はこの胡麻殻か真胡麻殻か、あれこそほんの真胡麻殻がらぴぃがらぴぃ 風車、おきやがれ小法師(コボシ)、おきやがれ小法師、ゆんべもこぼして又こぼした。 たあぷぽぽたあぷぽぽちりから、ちりから、すったっぽ、たぽたぽ干だこ落ちたら 煮て食を、煮ても焼いても食はれぬものは五徳鉄弓金熊どうじに石熊石持、虎熊 虎きす。中にも東寺の羅生門には茨木童子がうで栗五合、つかんでおむしやるかの 頼光の膝元去らず。鮒金柑(フナキンカン)椎茸定めてごたんな蕎麦切りそうめん、うどん かぐどんな新発意(シンポチ)小棚のこ下に小桶にこ味噌がこあるぞ、小杓子(コジャクシ) こ持ってこ掬(スク)てよこせ。おっと合点だ心得たんぼの川崎、神奈川、程が谷、 戸塚は走って行けば灸(ヤイト)をすりむく。三里ばかりか藤沢、平塚、大磯がしや 小磯の宿を七ツ起きして早天そうそう相州小田原透頂香隠れござらぬ、貴賎群衆の 花のお江戸の花うゐろう。あれあの花を見てお心をおやはらぎゃっといふ。産子(ウブコ) 這子(ハフコ)にいたるまで、このうゐろうの御評判御存知ないとは申されまいまいつぶら 角出せ棒出せ、ばうばう眉に臼杵(ウスキネ)摺りばちばちぐわらぐわらと、はめをはづして 今日お出のいづれも様に、上げねばならぬ売らねばならぬと、息せい引っぱり東方 世界の薬の元締、薬師如来も上覧あれと、ホホ敬ってうゐろうはいらっしゃりま せぬか。


Mr.FeeMaa Heard? ( 60)ナポレオンは...

FeeMaa氏はこういうことを聞いたかも知れない。

 早口言葉と並んで人気があるのは回文です。これは英語だと Nurses run.  とか Rotator. など短いのしかなかなか作れないようで、少し長いものを  探してもせいぜい Able was I ere I saw Elba. くらいでしょうか。

 日本語ですと、この子どこの子?・この子猫の子・ダンスが済んだ・  私負けましたわ・・・に始まって長いものは数十行あるものもありまして  例えば次の本には81行も続く回文が載っています。

  中野美代子「仙界とポルノグラフィー」河出文庫

 中野さんは孫悟空の研究などで知られている人ですね(^_^)

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