← ↑→ ツァラトゥストラ(13)

今日で取り敢えず、ゾロアスター教のレポートの最終回とします。

ゾロアスター教の祖であるザラスシュトラの生きた時代を見てみる と、ちょうどその100年後にインドでは釈迦、中国では孔子が生ま れています。100年前に地中海でローマ帝国が創立されています。

ギリシャでは、スパルタがペロポネソス半島を掌握しました。中国は 東周の時代、エジプトは既に後期王朝に入っています。ザラスシュト ラが50歳の頃、ユダの国が滅びて、キリストが生まれる直前までの 約500年間ユダヤの民は他国の支配下に置かれました。

当時はユーラシア大陸の東から西まで人間の文明がまさに激しく飛び 立とうとしていた時代であるとも言えるでしょう。その東西の文化の ちょうど中点付近で暮らしていたアーリアの民は数々の脅威にさらさ れるとともに、数々の文化的刺激を受けたと思われます。

その中で彼等が独自の文化を維持していく為には、彼のように民族の 宗教を整理体系づけて、理論的根幹を確立する人物が必要だったので はないでしょうか。ザラスシュトラはまさに時代の申し子であったか も知れません。

なお、以下補追を兼ねて、少し書き漏らしたことを書いておきます。

☆7つの州  ゾロアスター教の世界観では、世界は7つの地方に分かれると考え  られていました。

 ・西  アルザヒー
 ・東  サワヒー
 ・南東 フラダザフシュー
 ・南西 ウィダザフシュー
 ・北西 ウォルバルシュティホ
 ・北東 ウォルジャルシュティ
 ・中央 クワニラサ
 ここで、北と南がないのが面白いですね。イランで北といえば  カスピ海、南にはペルシャ湾・オマーン湾が広がります。海  だからそこで切れていたのでしょうか??

☆五つの動物  ヤシュトの中には、動物を5つにわける考え方が出てきます。  むろん、中国の五行での分類とは規準が全く異なります。

 ・水中のもの
 ・地中のもの
 ・空中のもの
 ・地表を駆けるもの
 ・草をはむもの
☆鳥葬  ゾロアスター教では、鳥葬という葬法がありました。ただし古代  では土葬であり、鳥葬は比較的新しいものだそうです。ゾロアス  ター教の世界観では鳥も神が作ったものであると考え、自らを鳥  の餌にすることは、人生最後の布施であるとされました。遺体は  ダクマという集団墓地に置かれますが、鳥は肉だけを食べて骨は  残るので、骨は集めてダクマの中央の穴に葬られ、男も女も大人  も子供も混ざりあって、長い年月の間に土に還るという仕組です。


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