
ツァラトゥストラ(10)
フラワシは先に「精霊」と書きましたが、ある意味では祖霊に近い存在とも考 えられます。それは1年の最後の10日間に特別にフラワシを祀る期間(ハマ スパスマエーダヤの祭典)があり、この期間には各々の家に縁の深いフラワシ が集団でやってくるとされ、火をたいて迎える習慣があったことなどから伺え ます。(日本のお盆の行事とも関連??)
しかし、フラワシはまるっきり祖霊というわけでもなく、天・地・水・動物・ 植物等すべての存在にフラワシが宿るとされていました。そしてフラワシの宿 るものは善なる存在、やどってないのが悪なる存在とされました。そしてこの フラワシこそが人々をアフラマズダに勧誘する存在であり、人間が生まれた時 にはその者の心の一部となり、死ぬと天国に戻ると考えられました。そして、 自分の縁者が苦しんでいる時は、彼等を助けに来るとされたのです。その意味 でフラワシはむしろ「魂」と呼ぶべき存在かも知れません。
フラワシの話は「フラワルディーン・ヤシュト」に書かれています。記述を拾 ってみます。
・フラワシにより川が湖にそそぎ、そのそばで植物が生育し、風が吹き雲が来る ・フラワシにより女は安らかに知恵のある良い子供を生む。 ・フラワシにより太陽や月や星はその道を行く。 ・多くを持ってくる者、呼べば来てくれる者、戦闘において呼ばれるべき者 ・力強く行為する者、上手に行為する者、元気に行為する者、雄々しく行為する者 ・呼ぶ者に勝利を与える者、望む者に恩恵を与える者、病む者に健康を与える者 ・フラワシは99,999柱いる。
