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さて最後にとりあげる神はシリウス星の神「ティシュトリヤ」です。

ティシュトリヤはシリウス星の神です。古代エジプトではシリウスが東の空に 太陽の昇る直前に出現するとナイルの氾濫が始まっていました。古代エジプト の人々はこの星を豊饒神イシスに擬しましたがイランでもやはり雨をもたらし 豊饒をもたらす星として、ティシュトリヤの名前で信仰していました。

ティシュトリヤに捧げられた「ティシュタル・ヤシュト」において古代イラン の人々は年の過ぎこしにおいて、この星を待ち望んだことが書いてあり、この ことから古代イランの年始が夏至であったことが推定されています。

「ティシュタル・ヤシュト」の記述を拾ってみると次のようなものがあります。

・白く輝きまぶしきもの
・遥かかなたからその汚れなき輝く光できらめくもの
・水の種子を持つ(これは星一般の性質とされた)
・ウォルカシャ海に向って飛ぶ。その速度は心霊界を飛ぶ矢のようである。
・流星の姿でやってくる魔女を退治する
・正しく信仰されれば毎年きちんとやってくる
・ティシュトリヤとともに、サタワエーサ、すばる、北斗七星、織女星もまつる。
・次のようなものに変身する
   成人式(15歳)を迎える強く賢い男子
   黄金の角の牛
   黄金の耳と馬銜(はみ=くつわの口にくわえさせる部分)を持つ美しき白馬
・旱魃の悪魔アパオシャと戦う
・湖を波立たせ、あふれさせる
・彼の後をアシワヌヒーとパールンディが従う
・彼の力により雲が広がり恵みの雨が降り、植物に潤いを与える
・注意深きもの、力あるもの、技あるもの、千の恩恵を意のままにする者
・彼をまつらなければ敵が攻めて来て、洪水が起きるであろう

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