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さて、アフラマズダが主催する神の世界の住人には、アフラマズダの下にアム シャスプンタ(大天使)、ヤザタ(天使)、フラワシ(精霊)がいるとされま す。不滅の聖性という意味のアムシャスプンタは7人いて、その長がスプンタ・ マンユです
 アムシャスプンタ
   スプンタ・マンユ 聖なる霊
   ウォフ・マナフ  善思   ♂
   アシャ      天則   ♂
   アールマティ   敬虔   ♀
   クシャスラ    王国   ♂
   ハルワタート   完全   ♀
   アムルタート   不滅   ♀
スプンタ・マンユ
 神的エネルギーの象徴とされます。スプンタは活力、マンユは心に浮かべる  の意味です。つまりこれは創造行為の象徴です。

ウォフ・マナフ
 動物界の統治者であり、人の全ての行為を記録する記録者でもあります。彼  は日に3度記録を行なうとされ、この記録は最後の審判の時の証拠になりま  す。また彼は神の言葉を人間に伝える伝達者でもあります。

アシャ
 宇宙の法則そのものの象徴です。「アシャ」はザラスシュトラが非常に重要視  した概念で、ザラスシュトラはこのアシャによって宇宙の時間が運行され、  天体の運行や季節の移り変わりが起きると考えました。ザラスシュトラはこの  アシャの基本原理を応報であると考え、この宇宙の摂理により善なるものは  善の報いを受け、悪なるものは悪なる報いを受けると考えました。そして  このアシャを悟って悪と戦う者をアシャワン(正義)と呼んだのです。

 ゾロアスター教ではアシャの象徴は「火」であると考えられました。この為  ゾロアスター教では、神殿の聖火が非常に大事にされ、「拝火教」の名前が  生まれたのです。その意味で、アシャはヒンズー教のアグニ(=スヴァ  ーハー=日本語:そわか)に通じるものがあります。

アールマティ
 ゾロアスター教の代表的女神であり、ゾロアスター教の女神の筆頭格です。  もともとは地母神的女神であったと考えられますが、ザラスシュトラは  それはむしろ、アナーヒータであると考え、アールマティの性質は「貞節」  「敬虔」・「献身」と考えました。

クシャスラ
 ザラスシュトラはこれをアフラマズダの統治力の象徴と考えましたが、  後期のゾロアスター教では鉱物界の支配者と考えました。

ハルワタート
 水の守護神です。

アムルタート
 植物の守護神です。ハルワタートとアムルタートはしばしばワンセットで  登場します。

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さて、このアムシャスプンタに対立するのが七大悪魔です。きれいに 対応しているので、見てみましょう。

   スプンタ・マンユ 聖なる霊 ←→ アンラ・マンユ 無知なる者
   ウォフ・マナフ  善思   ←→ アカ・マナフ  悪思
   アシャ      天則   ←→ ドゥルジ    虚偽
   アールマティ   敬虔   ←→ タローマティ  背教
   クシャスラ    王国   ←→ サルワ     無秩序
   ハルワタート   完全   ←→ タルウィ    熱
   アムルタート   不滅   ←→ ザリク     渇
アンラマンユは直接的にはスプンタマンユの対立者ですが、実質的には アフラマズダの対立者です。

アンラ・マンユの「無知」とは、未来を見ることができない。今しか見る ことができないという意味です。先を見れないから将来の悪に対する審判 を知ることができず、悪に走るのです。

アシャが火で象徴されるのに対して、ドゥルジは蝿で象徴されます。これ は後の西洋の悪魔ベルセブル(蝿の王)につながるイメージがあるように も思われます。ザラスシュトラはアシャについてたくさん考察しています ので、結果的にこのドゥルジに関しても大量に言及しています。

これらの大魔たちの他に、ゾロアスター教にはアエーシュマ(凶暴)とか アジ(竜)といった悪魔たちも存在しました。もっともアジは悪魔という よりは怪獣でしょうが。アジはインドのアヒに相当し、インドでも竜と されていて、インドではインドラがアヒを倒したことになっています。


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