世界の神話(40) ヘラクレス(3)ヘラクレスの冒険(3)

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(9)アマゾンの女王ヒッポリテの帯を手に入れること

ヘラクレスは最初ヒッポリテの許を訪れ、おだやかに帯をゆずって欲し いと頼みます。彼女はヘラクレスを歓迎するとともにこれに承知するの ですが、この時ヘラが余計なことをします。彼女の部下たちにヘラクレ スが女王をさらっていこうとしていると告げ回るのです。突然兵に取り 囲まれたヘラクレスは当然彼女らをけちらしますが、ヒッポリテが謀っ たと思い込み、彼女を殺して帯を奪い取り帰って行きます。

(10)ヘスペリテスの園の黄金のりんごを手にいれること

この黄金のりんごは元々ゼウスのもので彼が愛人たちに時々あげていた ものでしたが、それを怒ったヘラが誰も近付けないような所に移してし まったのです。ヘスペリテスの園はどこにあるかも分かりませんでした。

ヘラクレスは最初に海の神ネレウスを締め上げてその場所を聞き出しま す。無理矢理白状させられたネレウスでしたが、ヘスペリテスの園は生 身の人間にはたどりつけない場所なのでその園でりんごを守っている娘 たちの父親のアトラスに頼むとよいと教えてくれます。

そこでヘラクレスは天空を支えているアトラスの所へ行き、彼に代って 一時天空を支えているからといって、りんごを取ってきてくれることを 頼みます。アトラスは承知し、ここで歴史上一度だけ彼はこの重要な仕 事の代役を得たのです。アトラスはすぐに娘たちの所へ行きりんごを取 ってきますが、できればこのままヘラクレスに天空を支えさせておこう とします。しかしヘラクレスも言葉巧みに彼を口説いて再びこの重たい 天空をアトラスの肩の上にのせるのです。

一説によるとヘラクレスは直接ヘスペリテスの園に行ったともされます。
  そしてりんごを守っていたのはアトラスの娘たちではなく、ヘラが遣わ した怪獣ラドンでした。この怪獣は長さ1キロもある巨大な口を持って おり、するどい歯が並んでいてさすがのヘラクレスもたじろぎました。
  彼は蜂蜜をラドンの口の中に放り込み、ラドンがそれを食べたのを確認 すると今度は蜂の巣を放り込みました。すると蜂たちは蜂蜜にひかれて ラドンの胃袋の中に入って行き、ラドンを内側から激しく刺しました。
  これにはラドンも耐えられずに死んでしまったのです。そうしてヘラク レスは無事りんごをもぎとることができました。

(11)ゲリュオンの牛をとらえること

この牛はごく普通の赤牛でしたが、ゲリュオンは3つ頭の怪物で、しか も2つ頭の犬に守らせていました。ヘラクレスは棍棒で犬を叩いて殺し 遠くからゲリュオンの3つの頭を矢で射抜いて殺して牛を獲得しました。

しかし、そこにあくまで邪魔をしようとするヘラが大量の虻を送り込ん で来たため、ヘラクレスはこれも退治しなければなりませんでした。

(12)地獄の番犬ケルベロスを連れてくること

ヘラクレスの難事の中でも、ヒュドラ退治・黄金のりんごと並んで最も 大変だったのが、この仕事でしょう。生きている人間は普通地獄へは 行けないので、その道を見つけるのに苦労しますが、結局アテナの助け によって冥王ハーデスのもとへたどりつくことができます。ハーデスは いくらヘラクレスでもケルベロスにはかなわないだろうと思い、武器を 使わずに素手で捕まえれるものなら連れて行っても構わないと言います。

ところがヘラクレスはケルベロスをものともせずにその3つの首を締め あげて意気揚々と引き上げて行ったのです。これには連れて行かれた側 のハーデスも、連れて来られた側のエウリュステウスもびっくりし、ハ ーデスは身代金を払うからケルベロスを帰してくれと訴え、地獄に戻さ れることになりました。

なお、この時ヘラクレスはついでに地獄の住人となっていたテーセウス を解放します。

(1999-09-07)
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