世界の神話(39) ヘラクレス(2)ヘラクレスの冒険(2)

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(5)アウゲイアスの家畜小屋を掃除すること

アウゲイアス王の家畜小屋には3000頭もの牛が飼われていましたが 30年間掃除をしたことがありませんでした。エウリュステウスの指示 はこのとんでもない家畜小屋を1日で掃除することでした。ヘラクレス はアウゲイアス王の所に行って家畜の1割をくれるなら掃除をする、と 申し出ます。王はどうせ無理だと思ったので軽く約束しました。

ところがヘラクレスは家畜小屋のそばを流れるアルペイオス川の流れを 変えて、川の水を小屋の中に導き、汚れを文字通り一掃してしまいます。
  おかげでこの川の流れは今も変になったままだとのことです。

ヘラクレスがやりとげたのを見てびっくりしたアウゲイアス王ですが、 この掃除についてはヘラクレスが掃除したのではなく、川が掃除したの ではないかと言って、家畜は与えませんでした。しかもエウリュステウ スにも、これは報酬目当てにしたのだから難事の数には入れないとまで 言われてしまいました。

(6)ステュンバリデスを退治すること

これは鉄のような硬いくちばしをもった鳥たちで、それを全部退治する のが仕事でした。この鳥たちは何でも呑み込んでしまう沼地の丘に住ん でいて近寄れなかったので、ヘラクレスはヘパイストスから巨大なガラ ガラを借りてきてこれで鳥たちを起こします。

ついでヘラクレスは沼のふちに立ち、むねをはだけました。すると鳥は 1羽ずつヘラクレスの胸に突進してきて鉄のくちばしを彼の胸に立てま した。そこを彼はすかさず捕まえ、締め殺していきました。全部の鳥を 締め殺すまで彼の胸も相当の傷を受けましたが、何とか達成しました。

(7)クレタの牡牛を捕らえること

この牛は昔エウロペを乗せて海を越えた牛であるとか、海の中から現れ た牛であるとか言われます。クレタ島のミノス王は、この牛をポセイド ンに捧げようとしましたが実際見てみるとあまりに美しかった為、これ を殺さずに牛の群れの中に入れ、代りに別の牛を捧げました。これにポ セイドンが怒って、牛を非常に獰猛にしたとされます。

ヘラクレスは最初ミノス王に、一緒につかまえよう、と持ちかけますが、 ミノス王は自分一人で捕まえるといいはるので、仕方なくヘラクレスは 一人で捕まえてエウリュステウスに見せたあと、もういちどこの牛を放 ちました。この牛はその後もあちこちの島に行き人々に迷惑を掛けたと いうことです。

(8)ディオメデスの人喰い馬を捕らえること

ディオメデスはアレスの息子で、彼はこの馬をずいぶん可愛がり、反抗 した部下や怠け者の奴隷、敵の捕虜などを食べさせていました。ヘラク レスは彼のもとに行って最初馬をゆずってくれるように頼みますが、激 しく抵抗したため、ディオメデス自身を馬に食べさせ、それから馬を連 れかえったのです。

なお、この人喰い馬はエウリュステウスのもとを振り切って山に逃げ込 みますが、あっけなく野獣に殺されてしまいました。

(1999-09-06)
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