世界の神話(35) 世界の始まり/ドゴン編

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ドゴンは西スーダンのニジェール河流域に住む民族である。

宇宙は創造神アンマの言葉から生じた。アンマはキゼ・ウジ(最も小さい物 という意味--つまり原子とか素粒子のこと??)を創造し、キゼ・ウジは少し ずつ振幅を増しながら7度振動して世界の卵を生じさせた。卵はこの振動 によって宇宙全体にまで広がり、また7回の振動に対応して7つの枝が内部 に生じた。

この卵には2つの胎盤があり、それぞれが一対の双子のノンモの種を宿して いた。片方の胎盤からまだ臨月になる前に一人の男の子ユルグが飛び出した。
ユルグは世界の支配者になりたいと考え、自分の双子の姉妹であるヤシギを 一緒に連れ出そうとしたが、それに気づいたアンマはヤシギをもう一方の 胎盤の方に隠した。

やむを得ずアンマは自分を宿した胎盤を持って出て、これが大地となった。
アンマは大地と近親相姦し、その結果多くの闇の者が生まれた。アンマはこ の大地を清浄なものにするため、もう一組の双子のノンモを地上に降ろした。
ノンモは箱舟に乗って地上に降りたが、その船にはノンモたちの化身である 四組の夫婦が乗っていた。この四組の夫婦は東西南北の4方位に対応する。
そして彼らから12人の子供が産まれた。かくしてこの3代の人数は2+8+12で 22人である。彼らが人類の祖先となった。

ドゴンの神話体系もかなり膨大であり、かつバリエーションに富んでいるよ うである。その中に4,7,22などの数字はよく登場するようである。4はドゴン の主要な4種族に対応しており、22はドゴンが考える22の物事のカテゴリー に対応するともされる。ユルグは闇の者、霊的存在の象徴であって、そのシ ンボルは銀狐である。またノンモは昼・ユルグは夜を管理しており、何かを 決めるときにはユルグにお伺いを立て、ノンモに捧げ物をするといった手続 きが必要である。ユルグは見失った自分のパートナーであるヤシギを永久に 追い求めている。子供はユルグに対応し、成人するとノンモと考えられる。

(1999-07-16)
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