世界の神話(33) 世界の始まり/日本編(古事記版)

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天と地が初めて分かれた時最初に現れたのは天御中主神(あめのみなかぬし のかみ)、ついで高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、神産巣日神(かみ むすびのかみ)である。この後更に宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしか びひこぢのかみ)、天之常立神(あめのとこたちのかみ)、国之常立神(く にのとこたちのかみ)、と現れていき、やがて伊邪那岐神(いざなぎのかみ) ・伊邪那美神(いざなみのかみ)が現れる。

(日本書紀掲載の幾つかの異説では最初に現れたのは国之常立神となってい る。これも有力な説のひとつである)

伊邪那岐神と伊邪那美神は神々の命令で国を作ることになった。二神が神々
から渡された鉾で下に向けてかき回すと、鉾の先から滴が落ちて島となった。
これが淤能碁呂島(おのころじま)である。二神はその島に降りて柱を立て 神殿を建てた。伊邪那岐神は伊邪那美神に「あなたの体はどうなっています か?」と聞いた。すると伊邪那美神は「私の体は成り成りて成り合わぬ所が あります」と答えた。伊邪那岐神は「私の体は成り成りて成り余る所があり ます」と言い「私の成り余る所であなたの成り合わぬ所をふさいで国土を産 みましょう」と言って結婚した。

二神が最初に産んだのは蛭子(ひるこ)である。これは葦船に入れて流した。
(これが恵比須神である。故に蛭子と書いて「えびす」とも読む)次に産ん だのは淡島である。これも子の数には入らない。

二神は何かおかしいと思い天に帰って神様たちに相談する。神々は占いをし て、結婚式のやり方が間違っていたと結論する。そこで正しくやり直すこと にした。

この後、二神が産んだのは、淡路島、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、 本州である。8つの島から成るのでこの国を大八島国という。更にいくつか の島を産んだ後、二神は神々を産む。40柱ほどの神々を産むが最後に火の神 を産んだことから伊邪那美神は火傷して死んでしまう。伊邪那岐神は悲しん で、伊邪那美神を埋葬し、妻の死の原因を作った火の神を殺してしまう。そ の死体からも闇淤加美神(くらおかみのかみ,貴船神社の神)などの何柱か の神が産まれる。

しかしその後もどうしても伊邪那岐神は妻のことを忘れることができなかっ た。そこで死者の国へ行けば妻をこの世に連れ戻すことができるかも知れな いと考え、黄泉国(よみのくに)へ赴く。そして亡き妻に「どうか戻ってき て欲しい」と呼びかける。

すると伊邪那美神は「私は既に黄泉国の食べ物を食べてしまったので戻るこ とができません。でも黄泉国の神に相談してみます」という。彼はしばらく 待つがなかなか返事か来ない。待ちくたびれて灯りをつけてみると、そこに は腐敗してみにくく変わった妻の死体があった。伊邪那岐神は急におじけづ いてしまい、慌てて逃げ出す。

これに伊邪那美神は怒って追いかけてくる。しかし伊邪那岐神は逃げて逃げ て、黄泉国と現世との境に大きな岩を置いて、そこからこちらへ伊邪那美神 が来れないようにしてしまった。伊邪那美神は怒り、私はこのあとあなたの 国の人間を毎日1000人こちらの国に連れてくると言う。すると伊邪那岐神は だったら私はこちらの国に毎日1500人の子供が産まれるようにしよう、と言 う。こうして二人は喧嘩別れしてしまった。

伊邪那岐神は黄泉国の穢れを洗い流すため、宮崎の川の河口で水浴びをする。
この時、海神(わだつみのかみ)三神、住吉(すみよし)三神、そして最後 に天照大神(あまてらすおおみかみ)・月読神(つくよみのかみ)・須佐之 男神(すさのおのかみ)の三貴子が生まれた。伊邪那岐神は三貴子に分担さ せて世界を管理させることにし、「淡海」の多賀宮に引退した。

(「淡海」は淡路(淡路島)と近江(滋賀県)の2説がある)

(1999-07-11)
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