世界の神話(19) トロイ戦争(6)オデュッセイア

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さて、死にはしなかったものの散々な目に遭ったのはオデュッセウスでした。
この冒険談はホメロスの長編叙事詩「オデュッセイア」に描かれています。
なお、オデュッセウスはローマでは「ユリシーズ」と呼ばれます。

キュクロプスの島では一つ目の巨人に洞窟の中に監禁され、毎日部下を2人ず つ食べられていくという目に遭いました。

ライストリュゴンの島では乱暴な住民に襲われ、オデュッセウスの乗った船以 外が全部沈められてしまいました。

アイアイエーの島では島の魔女キルケーに豚にされかかりましたがヘルメスに 助けられました。キルケーは親切にこの後の危険な場所を教えてくれました。

セイレーンの島のそばを通った時は美しい歌声に魅入られてその島に近付きた い誘惑にとりつかれました。がキルケーの忠告で耳に蝋を詰め、体を帆柱にし ばりつけておいた為、難を逃れました。

スキュラとカリュブティスのいる海では十分注意していたにも関わらず数人の 船員を失いました。そして、とうとうトリーナキエーの島で、島の神の怒りに ふれて船が砕かれ、オデュッセウス以外の船員はみな死んでしまいました。

オデュッセウスは船の破片を継ぎ合せていかだを作り、スゲリアに流れつきま した。その島の王の娘ナウシカが彼を発見し、保護します。オデュッセウスは ナウシカの父アルキノオスに故郷に帰るため船を貸してくれるよう頼み、王は 快く承知して、船と元気のいいこぎ手を用意してくれました。ナウシカは彼が 行ってしまった後もオデュッセウスのことが忘れられず、一説には自殺してし まったとも、一説にはオデュッセウスの国まで行って結局彼の子供のテレマコ スと結婚したとも伝えられます。

さて、そうやってオデュセウスがやっと故郷に帰ったのは彼が故郷をたってか ら実に20年もたった時でした。その頃オデュッセウスの妻ペネロペは、もう オデュッセウスは死んだのではないかといって言い寄る求婚者たちに手を焼い ていました。一説ではオイアクスがオデュセウスが戦場で死んだと伝えた為崖 から身を投げて死んだのを海の女神テティスに助けられたとも言います。また 二人の間の息子のテレマコスは父がなかなか帰ってこない為自らも父を探す冒 険に出てかなり危険な航海をしてきたという物語もありますがここでは割愛し ましょう。

さて、オデュッセウスは様子を見るため乞食に身をやつして屋敷の中に入りま す。そして、まずテレマコスに会って帰って来たことを報告し、それから屋敷 の中に押しかけていたペネロペに求婚するものたちを皆殺しにしてしまいます。

そしてペネロペと再会する訳ですが、さすがに20年ぶりであるため、この血 まみれの男が本当に自分の夫がどうか確信が持てません。しかしオデュッセウ スが二人が出会った時の事などを語ると、やっと本人だと分かり、彼の胸に飛 び込んで喜びの涙にくれたのです。

※ペネロペと言う名前からはポールモーリアのヒット曲「エーゲ海の真珠」を 連想なさる方も多いでしょう。
※ナウシカと言う名前については、言及するまでもないですね。

(1999-05-15)
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