世界の神話(7) アダムとエヴァとリリス

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聖書で神が造ったとされる最初の人間はアダムとエヴァ(英語読みイブ)と 呼ばれています。聖書の創世記を紐解くと、神は天と地、光と闇、昼と夜 を作り、海と地を作り、植物、太陽と月、星、魚と鳥、獣などなどを作っ たのち、6日目の最後に男女の人間を作って世界創造を終了。7日目にお 休みを取ったのが、一週間の始まりだということになっています。

さて、この時作られたのがアダムとエヴァと普通思われているのですが、 聖書をよくよく読むと、どうもそうではないような気もします。男女の人 間の創造を描いたのが第一章ですが、第二章で神は最初に造った人の肋骨 を取って、そこから女を作ったと書いてあります。この時作られたのが エヴァであり、その肋骨を取られたのがアダムのようです。

ということは、最初に「男女を作った」時の女はどこへ行ってしまったの か? これは2000年間多くの人を悩ませてきた問題ですが、多くのオカル ティストたちが、その最初の女はリリスだと考えています。

一説によればリリスは男女平等であることを要求し、自分に対して優位で あろうとするアダムに怒って彼の元を去ったといいます。そこでアダムが 寂しくしているのを憐れんだ神が、今度は彼に忠実な女を作るため、彼の 肋骨からエヴァを作ったのであると。リリスは一般に正統派の宗教家から は悪魔であるとみなされており、アダムの元を去った後、ルシファーと結 婚したという説もあります。

この付近の話は大ブームになった「新世紀エヴァンゲリオン」のお陰で、 かなり知られるようになりましたね。

また別の解釈では、最初神が造った人間は男女両性を供えていたとします。
そして、「肋骨を取って女を作った」というのは、男の部分と女の部分を 切り離して、別々にしたのだと考えます。故に人間は元の完全な自分に戻 りたくて、男と女で惹かれ合うのだ、という訳です。

ですから男女がセックスして7日間それを続ければ、元の完全な人になる ことができる???という物語もありました(岬兄悟/ラブ・ペアシリーズ) また、神は男の肋骨から女を作り、更にその女の肋骨からオカマを作った ???なんて物語もありました(青池保子/イブの息子たち) この付近はこれ らの作品でなくても、昔から色々な人が色々な想像をしてきた領域です。

さて、閑話休題。アダムとエヴァはエデンの園で幸福に暮らしていました が、彼らは裸でした。恥ずかしいということを知らなかったからです。そ こへある時蛇が来て、エヴァに言います。「あの木の実を食べてごらん」
「あの実を食べると死ぬと神様がおっしゃいました」「そんなことはない さ。あれを食べると神のように善悪が分かるようになるのだ」

エヴァは、そう言われて見ると木の実はおいしそうです。そこで1個取っ て自分で食べたあと、もうひとつ取って、アダムにも食べさせました。
すると二人は自分たちが裸なのが恥ずかしくなり、イチジクの葉を体に まといました。

翌日神が二人の所へ行くと、裸で神の前に出るのが恥ずかしいといって 二人は隠れてしまいます。二人が知恵の木の実を食べたことを知った神 は怒り、このままだと生命の木の実まで食べて不死身になってしまうか も知れないと恐れて、二人をエデンの園から追放します。そして、生命 の木はケルビム(智天使)に守らせました。

アダムとエヴァはその後地上で暮らし、やがてカインとアベルという兄 弟が二人の間に生まれます。カインは農業に従事し、アベルは牧畜に従 事しました。二人がそれぞれの収穫を神に捧げた時、神は弟のアベルが 持ってきた子羊を喜びますが、兄のカインが持ってきた農作物には見向 きもしませんでした。怒ったカインはアベルを殺してしまいます。

そのことを神が知ると神は怒り、カインはこの土地を追放になります。
そして子供がいなくなってしまったアダムとエヴァには、このあと3番 目の男の子セトが生まれました。このセトの子孫に大洪水を体験する ノアが出ます。

なお、時々カインとオナンをごっちゃにしている人がいるので、その事 についても触れておきます。オナンはこれよりずっとずっと後の時代の 人です。ヤコブの階段のヤコブの息子にユダという者がいます。これは エジプトに行って宰相になったヨセフの兄です。このユダの息子がエル、 オナン、シェラなのですが、エルが神に逆らった為に殺された後、オナ ンはエルの妻タマルと結婚して、エルの子孫を作るように言われます。
しかしオナンは出来た子供が自分の子供にならないのを嫌って、精液を 外に流してしまいました。(この記述は一般に自慰ではなく膣外射精と 解釈されています)これを怒った神はオナンも殺してしまいます。なお タマルは結局義父であるユダの子供を産むことになります。

(1999-04-09)
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