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written by そよ風 on 98/03/27 17:48


●奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき/猿丸太夫

意味:....は書く必要ないでしょうね(^^; このままです。古語特有の
   表現はありません。

試訳:In a deep forest of mountain
   A Call of a deer stepping over the fallen leaves
   Makes me feel so sad automn tide.

うーん。「秋は悲しい」という日本語の中でも非常に微妙で詩的な表現が
うまく英語にならない。Automn is sad では変な英語ですからね(^^;;
悲しい秋の時間を感じさせる、などと野暮な言い方になってしまいました。

紅葉は英語では多分red leavesだと思いますが、それよりはfallen leaves
落ち葉の方が情緒がありそうに思いましたので落ち葉に変えてしまいまし
た。この元歌、全然技巧が入ってなくて素直な歌のように一見みえるのに、
ひょっとしてすごい歌ですか??

この歌は猿丸太夫の代表作とされていて、猿丸太夫と言えばこの歌が出て
くるのですが、実は古今集には詠み人知らずで入っていたりします(^^;
猿丸太夫という人についてはよく分からない人なのですが、わりと昔から
先日の柿本人麻呂と同一人物であるという説があるようで、前出の梅原猛
「水底の歌」でも、この点かなり論証をしていたようです。

ほんとに同一人物だとしたら面白いですね(^^) 「猿」と「人」というのは
通じる言葉ですからね。梅原氏も指摘していたと思いますが、称徳(=孝謙)
女帝の時、天皇が寵臣の道鏡に天皇の地位を譲ろうとした宇佐八幡神託事件
の際、それを阻止する勇気ある神託の報告をした和気清麻呂が天皇の怒りに
ふれ穢麻呂(きたなまろ)と改名されて追放される、などという事件もありま
した。清−穢が通じるように猿−人も通じる漢字ですから、あり得る話だと
思います。まして人麻呂の時代はいわゆる「皇位継承権者総受難時代」です
ので、付いていた皇子と一緒に失脚する人の数も半端じゃなかったでしょう
から。。。



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