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written by そよ風 on 98/03/24 07:35


●田子の浦にうちいでて見れば白妙の富士の高嶺(タカネ)に雪は降りつつ/山部赤人

意味:田子の浦に出てみると、白い富士山に雪が降っているのが見えた

   (意味ということで言えば、まぁ単純な話ですね^^;まぁ詩と
    いうのは元来そういうものなので....)

試訳:Walking on to the Seashore of Tago,
   We see the white Mt. Fuji,
   Snow covering the high top.
   
   Akahito Yamabe

この歌は本来万葉集3巻に収録されている

「田子の浦従うちいでて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける」

という歌です。これを例によって定家が百人一首に収録するときに変更した
ものです。なお、万葉集ではこの歌は実はその前の次のような長歌があって、
これはその反歌になっています。

  天地の分かれし時従、神さびて高く尊き、駿河なる富士の高嶺を
  天の原ふりさけ見れば、渡る日の影も隠ひ、照る月の光も見えず、
  白雲もい行きはばかり、ときじくぞ雪は降りける。
  語り続き、言ひ続き行かむ。富士の高嶺は。

なお上記長歌および反歌に出てくる「従」は「ゆ」と読み、「〜から」という
意味です。

ですから、百人一首の歌は「田子の浦に」なので、浜辺を歩いているかのよう
ですが、元歌は「田子の浦ゆ」つまり「田子の浦から」なので、これはむしろ
船にのって沖に出て富士山をみているのではないか?という気がします。もし
そうなら、試訳はむしろ次のようにすべきでしょう。

試訳:Boading ship from Tago,
   We see the white Mt. Fuji,
   Snow covering the high top.



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