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written by そよ風 on 98/03/21 21:16


●あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む/柿本人麻呂

意味:山鳥の垂れ下がるようなあの長い尾のように長い夜を私は一人でさびしく寝る

試訳:All through the long long night
   Long as a peacock's tail
   I sleep alone all by myself.

柿本人麻呂は万葉集の中心歌人で、ある意味で和歌の始祖のような人です。持統
天皇の時代に活躍しています。万葉集には彼の歌が450首ほど収録されていますし
万葉集の先頭の天皇や皇族の歌がずらりと並んでいる付近にも堂々と彼の歌は入
っており、かなり身分の高い人であったことが推察されます。

この歌はどこか遠いところに出張か何かで来ていて、都に残してきた妻への思い
がこみ上げてくる心情をうたったものでしょうか。

彼の素性に関しては、そのように高い身分の人であったと考えられるにも関わら
ず、正史に全く名前が残っていない(天皇や皇族と交流が許されるような人だっ
たら任官の記録がかならず記されているはず)ことから色々な憶測を呼び、近年
最大の話題を呼んだのは梅原猛氏の「水底の歌」(新潮文庫)でしょう。これは
1972〜1973年に発表されたもので、当時数々のパクリ古代史本をも産み出しました。



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