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007/ロシアより愛を込めて
【今日のβサルベージ】 さて続いて007シリーズの2作目「ロシアより愛を込めて」。1963年の作品で すが、何かと話題を呼んだ作品です。 「ドクター・ノー」の後でも藤子不二雄が「怪物くん」にドクター・イエス という人物を登場させていますが「ロシアより愛を込めて」の後でも名前を 記憶していないのですが、当時の日本のテレビアニメが、靴先から飛び出す 刃物をさっそくパクっていました。 またこの作品は当初日本では「007危機一発」のタイトルで公開され、その 影響で漢字の書き取りで「危機一髪」を「危機一発」と書き間違う生徒が 大量に発生したという伝説があります。それほど社会的な影響を大きく与え た作品ということになるのでしょう。 しかし社会的影響というと、非常に大きいのは007が持っていたアタッシュ ケース。今では珍しくないアタッシュケースですが、ビジネス街でこれを 見かけるようになったのはこの映画の後で、この映画がブームの火付け役に なったと言われています。 007シリーズではボンドとヒロインの女性との間に疑似恋愛が進行していく のもひとつの見所なのですが、シリーズの後になるほどその疑似恋愛はやや 形式的になっていきます。そんな中で、この「ロシアより愛を込めて」は シリーズの中でも最高にロマンティックな作品に仕上がっています。 その相手の女性を演じるのはダニエラ・ビアンキ。 いろいろな見せ場があるのですが最高のクライマックスはオリエント急行 の中で、ボンドがスペクターの殺し屋レッド・グラント(ロバート・ショー) と対決するシーン。後になると、ボンドを襲ってくる殺し屋はジョーズ (リチャード・キール)に代表されるように肉体派一辺倒になってくるのです が、グラントは最高に知的雰囲気を持った殺し屋で、この作品がショーに とっても出世作となりました。なお、このシーンは後に「私を愛したスパイ」 で、ロジャー・ムーアのボンドとジョーズによりパロディ化した形で再現 されていました。自分たちの過去の作品も平気でパクるのが、この007シリ ーズの一種の生命力なのかも知れません。 なお、この作品でスペクターの訓練場の責任者としてワルター・ゴテルが 出演していました。彼は後に「私を愛したスパイ」から「リビング・デイ ライツ」までの作品でKGBの重鎮・ゴーゴル将軍を演じることになります。 また、この作品で初登場のQ役のデズモンド・リュエリンはこの作品から19作 目の「ワールド・イズナット・イナフ」まで実に18作品(36年間)に出演した、 このシリーズ最多出演者です。(Desmond LLewelyn 1914.09.12-1999.12.19)