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007/ドクター・ノー
【今日のβサルベージ】 また少し007シリーズを見ていきましょう。まずは第一作「ドクター・ノー」。 1962年の作品。日本初公開の時は「007は殺しの番号」のタイトルでした。 パンフレットを知り合いに見せてもらったことがありますが「総天然色」の 文字が入っています。このパンフレットの封切館のものは持っていれば1万 円以上するかも知れません。 現在の映画セットを見慣れた目で見ると、いかにもセットがちゃちなので すが、当時としてはやむを得ない所でしょう。007シリーズではだいたい 「ダイヤモンドは永遠に」(1971)あたりが境界線になって、そのあたりから 本物っぽいセットに徐々に移行していきます。 ボンド役はもちろんショーン・コネリー。オールドファンの中には彼こそが ボンドであって、それ以外の役者のボンドは認めない、という人もあった ようです。ボンドの役者はイオンプロ以外の作品まで入れると次のように なっています。 初代 1954 バリー・ネルソン 「カジノ・ロワイヤル」 2代 1962 ショーン・コネリー「ドクター・ノー」ほか 3代 1967 デビッド・ニーブン他「カジノ・ロワイヤル」 (007が何人も出る。ピーター・セラーズも引退したボンド卿を演じている) 4代 1969 ジョージ・レーゼンビー「女王陛下の007」 5代 1973 ロジャー・ムーア 「死ぬのは奴らだ」ほか 6代 1987 ティモシー・ダルトン「リビング・デイライツ」ほか 7代 1995 ピアーズ・プロスナン「ゴールデン・アイ」ほか ロジャー・ムーアを3代目ボンドと書いている人と5代目と書いている人 がいるのは、つまりイオンプロの作品だけを数えるのかどうかによります。 なお冒頭の銃口の向こうで右から歩いて来たボンドがこちらに向かって さっと構えて撃ってくるオープニングタイトル。これをロジャー・ムーアは 美しく銃口の真ん中で撃って来ましたが、それ以前のショーン・コネリーは わざと中心を外しています。つまりコネリーのボンドは相手に撃たせてから 撃ち返しているのに対して、ムーアのボンドは気配で察して先に撃っている ということなのでしょう。どちらがいいかは好みの別れる所。 さて、そろそろ本論に。 「ドクター・ノー」では作品冒頭で銃をベレッタからワルサーPPKに変える よう言われていますが、実はその前の事件というのは原作では危機一発(^^; の「ロシアより愛を込めて」事件。映画化は順序がちょうど逆になりました。 PPKを勧めているQ局の人はこの作品だけこの役をしているピーター・バートン。 次回からはQはこのシリーズ最多出演を誇るデズモンド・リュエリンに代わり ます。マネペニー役のロイス・マクスウェルも若いですね。初期の頃はマネ ペニーとボンドはちょっといい線行ってるかな?という雰囲気もありました。 ボンドガールはウルスラ・アンドレス。見事な水着姿を披露していました。 彼女の名前のAndressがUndressに通じるといわれて、セックスシンボルとして 人気が高まったようです。彼女はこのあと「カジノ・ロワイヤル」には女007 として出演して、機関銃を乱射したりして、格好いい姿を見せていました。 ドクター・ノーはジョセフ・ワイズマン。これも格好いい人です。出番は 少ないものの、この人の存在感はこの映画の品質を随分高くしています。 ラストの液体窒素?の上での格闘はこのシリーズでは「ラストの格闘」とし て、水中で、飛行機の上で、列車の上で、宇宙空間で、繰り返されていくこ とになります。