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written by Lumiere on 96/03/04 18:59


          イメージの源泉 第四部

          ギリシャの風 (15)精霊たち

ギリシャ神話には色々な精霊たちが出て来ます。今回は彼等にスポットを当て
てみます。まず精霊といって思い付くのはニンフでしょう。

全くの余談ですが、私の友人が以前「水辺のニンフ」という絵を買ったのです
が、届けられた荷物の上にはどこをどう間違ったのか「水辺の妊婦」と書いて
あったそうな....もっとも面白い事に「ニンフ」というのは元々は「花嫁」と
いう意味だったといいますから、この運送屋さん?の間違いもなかなか鋭い間
違い方のような気がします。

さて、話を戻してニンフは基本的には森や川や海や大地にあふれる精霊たちで
すから、色々なニンフがいます。森のニンフはドリュアス、川のニンフはナイ
アス、海のニンフはネレイスとも呼ばれました。彼女らは一般に衣服を付けず
裸でしたが、それは彼女らが自然と一体のものであり、自然の気を取り入れる
ことによって生きていたからと考えられます。ですから木に宿るニンフである
ハマドリュアスはその宿っている木が死ぬと一緒に死ぬ運命にありました。
またアトラスの娘という説もある、黄金のりんごを守る娘たちヘスペリスたち
もこのニンフの仲間でしょう。

自然神(霊)と言えば、風たちにもふれておいた方がいいでしょう。方向別に
言うと北風=ボレアス、南風=ノトス、西風=ゼビュロス、東風=エウロスと
なります。この4つの風の中でギリシャ人たちに最も好かれたのは西風のゼビ
ュロスで、彼は優しい風であり春の使者として慕われ、アフロディーテが生ま
れた時彼女を島まで運んでやったともされています。なお、エウロスは東南風
で、東風はアペリオテスであるという説もあります。

それからミューズたちについても触れておきましょう。彼女らはゼウスと記憶
の女神ムネモシュネの娘たちで、様々な芸術を司ります。その名前と分野は
  カリオペ    (美しい声の女  −叙事詩)
  クレイオ    (讃える女    −歴史)
  メルポメネ   (歌う女     −挽歌と悲劇)
  エウテルペ   (喜ぶ女     −笛又は抒情詩)
  エラト     (憧れを呼ぶ女  −舞踏又は恋愛詩)
  テルプシコラ  (踊りを楽しむ女 −竪琴又は舞踏)
  ウラニア    (天の女     −天文と占星)
  タレイア    (華やかな女   −喜劇)
  ポリュヒュムニア(賛歌を沢山持つ女−物語又は音楽と幾何学)
となっています。なお、このタレイアは美の三女神の中のタレイアとは別かも
知れませんし、同神かも知れません。それは彼女らが住む場所がオリュンポス
山の頂上から少し離れた場所で、そこには美の三女神やアウクソー等のカリス
たちも住んでいたからです。




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