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written by Lumiere on 96/03/02 13:19


          イメージの源泉 第四部

          ギリシャの風 (12)ゼウスに愛された女たち

さて、今までの話でもダナエやエウロペなど、ゼウスに愛された女たちという
のが色々と出て来ました。ここで一度そのラインアップを見てみるのもよいで
しょう。

★エウロペ
 フェニキアの王女で、ゼウスは白い牡牛を使って彼女を誘拐しました。彼女
 をのせた牡牛は海を越え、クレタ島の洞窟まで彼女を運びました。ゼウスは
 彼女を非常に大事にし、二人の間には、ミノス王をはじめ3人の子供ができ
 ました。エウロペはヨーロッパの語源です。

★イオ
 彼女と遊んでいる所をヘラに見つかったため、ゼウスはとっさに彼女を牛の
 姿に変えました。ところがヘラは怪しんで百の目を持つ怪物アルゴスにこの
 牛を見張らせたためゼウスは彼女を元の姿に戻せません。そこでヘルメスに
 命じてこの怪物を倒させます。すると今度はヘラはあぶを送って牛を苦しめ
 ます。苦しんだ牛は海をわたりました。この海を彼女にちなんでイオニア海
 といいます。しかしこれもヘルメスの働きで危機を脱することができ、彼女
 はアフリカまで行きました。ここでゼウスは彼女を元の姿に戻し、二人の間
 にはエジプト王家とリビア王家の祖先となる子供たちが生まれました。

★メティス
 既出ですが、アテナの母です。ウラノスとガイアの息子であるオケアノスの
 娘とされます。彼女はゼウスと交わった後、ゼウスよりも強い神を産むと予
 言されたため自分の地位を脅かすものの出現を恐れたゼウスがお腹の子供ご
 とメティスを呑み込んでしまいます。しかしアテナはその強烈なパワーによ
 り、ゼウスの頭を割って武装した姿で生まれて来たのでした。

★レト
 ウラノスとガイアの息子コイオスと、やはり二人の娘ポイベの間に生まれた
 娘で、黒い服を好んだ為、「黒衣のレト」と呼ばれます。彼女はゼウスが最
 も愛した女の一人で、彼女が産む子供はかつてないほど光に満ちた存在にな
 るだろうと予言されました。これに嫉妬したヘラは彼女に、今まで一度でも
 日の光の当ったことのある場所では子供を産むことができない、という呪い
 を掛けます。レトは何とか子供を産める場所を探し回りますが、そのような
 場所はどこにも見つけることができませんでした。そこでゼウスは夜の内に
 海の底から島を1つ引き上げて海面に固定し、レトはやっとこの島でアポロ
 ンとアルテミスの兄妹を産み落としました。この島をデロス島といいます。

★レダ
 スパルタ王妃。ゼウスは白鳥の姿になって彼女の元へ通いました。そのため
 彼女は卵でヘレネを産みました。更に彼女は「時間差」の双子カストルとポ
 リュデウケスも産んでいます。この二人はポリュデウケスはゼウスの子供で
 あった為不死でしたが、カストルは夫テュンダレオスの子供であったため、
 有限の命を持っていました。彼女はテュンダレオスとの間にトロイ戦争の時
 に出てきたクリュタイムネストラも産んでいます。テュンダレオスは妻の不
 義を許して、4人の子供をわけへだてなく愛して育てました。

この他、ゼウスの子供を産んだ女性は正妻のヘラ(アレスなど)の他、ネメシ
ス(ヘレナ)、アンティオペ(ゼトスなど)、マイア(ヘルメス)、セレネ(
パンディア)、ニオベ(アルゴスなど)、エウリュノメ(カリスたち)、テミ
ス(ホーライたち)、ムネモシュネ(ミューズたち)、デーメーテル(ペルセ
ポネ)、エラレ(ティテュオス)、カリスト(アルカスなど)、など多数にわ
たっています。




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