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↑ ボギー大佐


さて、ゴルフで打数の少ない方はバーディー、イーグル、アルバトロスとし
て問題はその逆です。現在では規定打数のことをパー(par)といい、1打多い
のをボギー(bogey,bogie)というのですが、これもかなり周知ですが、元々は
ボギーというのが規定打数でした。

このボギーという言葉と「ボギー大佐」の関連なのですが、これが実はどう
もよく分からない。いくつもの説をききます。

 説1 ボギー大佐というオペレッタがあって、その主人公が着実な性格で
    あった。そこで着実なスコアで回ることをボギーと言った。

 説2 ボギー大佐という人がいて、ゴルフが好きだけど必ずしも上手では
    なく、いつも規定打数を越えていた。そこで規定打数より多く叩く
    ことをボギーと言うようになった。

 説2’あるゴルフ好きの大佐がいたが必ずしも上手ではなくボギーばかり
    叩いていた。そこで彼のことをボギー大佐と陰口するようになった。
    
 説2”「ボギー大佐」の作曲者のK.J.アルフォードがゴルフに来ていて
    ボギーの成績を出した。そこでちょうど考えていた曲のタイトル
    をボギー大佐にした。

 説3 あるゴルフの名手が珍しくパーを取れなかった。原因は?と聞かれ
    bogey(幽霊とか正体不明のものという意味)に取り憑かれてしまっ
    たみたいだと答えたことから、規定打数より多いことをボギーと
    言うようになった。

 説4 19世紀の終わり頃に、あるゴルフの名手が架空のプレイヤーとの
    マッチプレーを行った。その相手をbogey(同上)になぞらえてボギー
    大佐と呼んだ。そのボギー大佐のスコアがそれぞれのホールで上手
    な人ならこのくらいで回れるだろうという数字であった。これが
    転じて標準打数のことになった。

実際ボギーという言葉が出きたのは19世紀末頃のようで、その後そのボギー
を上回る優秀なスコアをパーと呼んだようです。しかし後に全米ゴルフ協会
が「今後はパーを規定打数とする」と宣言したため、ボギーは逆に1打多い
スコアということになってしまったようです。従って上記の説2、説2’、
説3はかなり怪しいように思われます。ということで説4と説2”がもっと
もらしく、結果的に説1も怪しそうです。

K.J.アルフォードはいわば「イギリスのスーザ」ともいうべき人ですが日本
では、この「ボギー大佐(クワイ河マーチ)」のみで知られています。この曲
を時々M.アーノルドの作品と思っている人がいますが、アーノルドは単に
この曲をアレンジして「戦場に架ける橋(Bridge on the River Kwai)」の中
で使用しただけであり、本来の作曲者はアルフォードです。面白そうな人物
なので機会があったら取り上げたいと思っています。

なお軍事関係では国籍不明機のこともボギーといいます。ボギーが国境を越
えて侵入してきたら、即戦闘機がスクランブルを掛けてその飛行機に対して
警告を行うわけです。


(2000-11-14)

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