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北斗杯予選編(163-166局)
第163局・メンバーは誰に?いよいよ北斗杯の予選が始まる。組合せはこのようになった。
_┌進藤初段(15) _| └柴田ニ段・中部総本部(18) |_┌稲垣三段(18) └社初段・関西棋院(15) _┌和谷二段(16) _| └秋山初段・関西総本部(18) |_┌越智二段(14) └津坂三段・関西棋院(18)午前中に一回戦、午後から二回戦が行われて、それで代表2名が決定である。東京の4人は分散されているし、関西棋院の二人も別組に入っている。
ヒカルと和谷は当たらないというので、安心して一緒に昼飯が食えるなどと軽く語る和谷。しかし内心はヒカルと当たらないことでホッとしていた。最近ヒカルの読みの深さにとても付いて行ききれない自分を感じていた。
ヒカルたちが入っていくと、中部の柴田と関西の秋山が歓談していた。中部も18歳以下が2人いたので予選があったらしい。やがて開始時刻ギリギリになって関西棋院の二人も到着。対局が始まった。
和谷に対する秋山はなんだか適当っぽい打ち方。越智に対する津坂は慎重な打ち方。社に対する稲垣は相手の手に戸惑いながら打つ。ヒカルに対する柴田は序盤でいきなりヒカルが20分の長考をしたので、なんだこいつという気分になっていた。
社の相手の稲垣完敗。ついこないだまで院生だったやつにと悔しがる稲垣が「別室で検討する?」と誘うが社は次の対戦相手を見ておきたいといって断り、ヒカルたちの盤のそばによる。彼は対局者の一方が絶望的な表情をしているのに気付く。盤面を見ると無惨である。黒石が中央を完全突破。白の眼形は少ない手数で破られてしまっており、どうにもならない状況。社は対局者の年齢を確認して黒が進藤初段15歳と判断する。そして「こいつ強い」と警戒心を強めた。
第164局・社vsヒカル
秋山投了で和谷勝利。和谷は次の対局者がどちらになるか、越智と津坂の対局を見に行く。一方の秋山は一人でぶつぶつと検討をしている。やがて社も越智たちの対局を見に来た。もう向こうは見る必要がなくなったのである。柴田投了でヒカルの勝利。越智と津坂の対局は結局数える所まで行き、越智の2目半勝ちとなった。
昼休み、和谷とヒカルはロッテリアで昼食をとっていた。自分の相手にはやはり社が来たなと楽しみなように語るヒカル。彼らは北斗杯一次予選の時に本田が天元打ちで負けたあと、実は関西棋院の新初段の社と初手天元の勝負をして負けたこと、その後かなり初手天元の研究をしてヒカルとの対局に臨んだことを語っていて、そこから彼らも社の強さを知っていたのである。
午後の対局が始まる。和谷と越智。今までの実績からいえば互角の勝負である。そしてヒカルと社。先手は社になった。ヒカルは社の天元打ちを期待するが、社が打ってきたのはなんと5の五(右上)。ヒカルも立会人も驚く。観戦していた関西棋院の津坂は「社らしいけど、なにもこんな時にしなくたって」と呆れる。
「やってくれるぜ」と内心この対局にワクワクしてきたヒカル。だったらとヒカルが打ったのは天元。後手で天元である!! 当然対局相手の社も度肝を抜かれる。
第165局・二手目天元
二手目天元に驚いた社であるが、負けずに三手目をまた5の五(今度は左下)に打つ。また驚くヒカル。しかし負けてなるものかと四手目を空いている隅の星に打って根拠を求める。次は社も残った隅の星。その後は普通に進むかと思えたが9手目社が天元の白石にツケると、ここから天元周囲で切り違いになり、それぞれの石が伸びて風車状になるという見たこともない展開になってきた。観戦者たちは別室に移動して二人の対局を検討し始める。
一人和谷越智戦を見ていた秋山はもうひとつの碁盤のほうにやけに人がいないのに気づき、盤面を見つめて「なんやこれ」と驚き、その盤面を見てから別室に移動する柴田にくっついていって、この「異変」を知った。
その頃、棋院に入ってくる人影がふたつあった。今回の北斗杯の団長に決まった倉田と、既に選手に決定しているアキラである。アキラは「今ので勝負はついた」「これだけ打てるのに選手になれないのか」という別室の声に驚き対局室に駆け込む。そこには苦渋の表情で対局を続けるヒカルと社の姿があった。
(元ネタの棋譜では今回の最終局面から投了図までまだ49手あります。念のため。なお元ネタの使用にあたっては、実際の物語の中では勝敗が入れ替えられていることもあります。念のため)
第166局・
