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return 院生1組編(55-60局)


やっと1組にあがったヒカルですが、いきなり4連勝して順位をあげ、アキラと対戦できるかも知れない若獅子戦の出場資格をギリギリで得ます。

第55局・ようこそ1組へ

2月に負け続けて3月は2組の最下位からまた再出発したヒカルですが、佐為の忠告により対局姿勢が変わり、どんどん勝ち続けて4月は一気に1組に上がることができました。むろんまだ1組最下位で、若獅子戦に出るにはここから16位まで4月のうちに順位を9つも上げなければなりません。しかも対戦相手は今までとは違って1組の強力な人たちなのです。

「でも意外と早く上がってきたかな」と1組1位の伊角。そのほか、和谷、越智、福井、奈瀬らに歓迎されます。

初戦の相手は2月頃、もう院生やめようかなと言っていた子でした。これに気合いで勝って1勝。次は16位に付けている福井(フク)。フクは早打ちなので、ヒカルも打ちやすく感じました。彼にもかろうじて半目勝ち。2連勝です。

さて翌週の相手はいよいよ5位の和谷でした。ヒカルとしては初めての対戦。その対局前、和谷が他の院生とインターネット碁のことを話していました。話題がsaiのことに及びます。そして和谷がsaiと対局していたことを知るヒカルと佐為でしたが、このとき和谷が、誰とも会話しなかったsaiが自分にだけ「ツヨイダロ、オレ」って話しかけてきたといいます。

その言葉にうっかり「zelda。オレハインセイダゾって言った。zeldaって和谷だったんだ」と言ってしまうヒカル。慌てて口を押さえるも時既に遅し。「なぜ、その会話を知っている」と和谷。しかし折しも対局開始の指示。和谷は「まさか、こいつがsai?」と疑心暗鬼のまま、対局に入ってしまいます。

第56局・saiの弟子

和谷は対局に集中できないまま考えます。saiは子供だと思った。こいつがsaiなのだろうか?でもsaiの強さはこんなものではない。しかしヒカルの打ち方って少しsaiを感じないか?アキラがこいつをライバル視したというのも、ひょっとして。

結局和谷はバニックのまま投了してしまいます。思いがけず1勝ひろってしまったヒカル。しかし和谷はsaiの件を問いただします。「お前、saiの弟子だろう?オレとsaiの対局を後ろで見ていたのでは?」それに対してヒカルは自分はsaiとzeldaの対局を、たまたま通りがかりに見ただけだと弁解。saiの顔も見ていないといいます。和谷もその説明に一応納得しますが、お前強くなるかも知れないぜ、saiみたいに、と言ってくれるのでした。

その日の午後の対戦者は、ヒカルが和谷にまで勝って3連勝しているという対戦表を見てビビッてしまいます。おかげでヒカルは4連勝。次回以降また連敗したものの最後に1勝して16位にすべりこみ。若獅子戦の出場資格を得ました。

第57局・それから

一方の葉瀬中囲碁部。またひとり男子の入部者が来ました。夏目は三谷の所に行き、今度の囲碁大会で大将をやって欲しいと言います。それで人数がそろうからと。でも三谷は行きません。

理科の時間、なにげなく三谷は囲碁部の道具がしまってあるロッカーを目にし、対戦ノートがあるのに気づきます。そしてその中に白紙のままの自分の名前の対戦ノートが置いてあることに気づいて、三谷は心を動かされました。

そしてその日の放課後、三谷はひさしぶりに囲碁部に現れました。夏目やあかりが喜んでいたところ、金子もやってきました。そしてこの中の一番強い人と打ちたいということで、三谷と互戦で対局開始です。金子も強かったですが、三谷には全然かなわず投了。そのあと3子置いても勝てず「明日も負けたら4子にする」と言います。しかし三谷は「明日来るとは言ってないぞ」と反論。それに対して金子は「じゃ、私の不戦勝ね」と言います。三谷はどうやらこのあともずっと来てくれそうな雰囲気。

第58局・若獅子戦

いよいよ若獅子戦が始まりました。伊角は嫌われ者の真柴との対戦。みんなから勝ってねといわれながらも弱気なところを見せます。塔矢アキラはわざわざヒカルのすぐそばを完全無視して通り過ぎていき席につきました。みんなが塔矢に注目しています。ヒカルは村上二段との対戦。

対局が始まった頃、緒方九段がやってきます。彼は会場に入ると黙ってヒカルのところに行って対局を見始めました。緒方にとってはヒカルの対局を見るのは初めてです。その様子を見ていた週刊碁の記者が驚きます。あれは伊角君がアキラのライバルと言っていた子ではないか。緒方九段がわざわざ見に来るなんて、あの話は本当だったのだろうか、と。

第59局・ふりむいた塔矢

ヒカルと村上二段の対局を見る緒方。その時ヒカルがひとつ悪手を打ってしまいました。思わず、聞こえないにもかかわらず緒方に弁解する佐為。ヒカルはしっかり力を付けてきていますから、と。しかし緒方九段の顔は驚きに包まれていました。数手進んだところ、さっきのヒカルの悪手はうまく利用されて相手を誘い好手に変化していたのです。

しまったと思って上着を脱ぎ、本気モードに突入する村上二段。

そろそろ結果が出始めていました。フクは悪かったところを対戦者の田島にいろいろ注意されていました。和谷も負けましたが院生先輩である中山に力を付けてきたねと言われます。和谷も手応えを感じていました。伊角と真柴の対決もやがて真柴が投了して決着しますが、真柴の負け惜しみのひとことに和谷が切れて飛びかかり一騒動。院生師範から「あとで来るように」と言われる和谷でした。

ゆっくりと打っていた塔矢も相手・本田の投了で終わり。ギャラリーは「力半分って感じで参考にならないな」という感想。その塔矢は碁石を片づけると、自分の真後ろで対局していたヒカルの方を静かに振り返り、無言でその盤面を見つめます。塔矢は当惑したような表情。

その頃、そういえば進藤はどうしたのだろう、と和谷がヒカルの方を見ます。そこにはヒカルと村上二段が手を置いて座っており、それを緒方九段と塔矢アキラが見ている姿がありました。

第60局・迫る!プロ試験

和谷がヒカルのそばに行きますが、緒方九段はさっと立ち去ります。それを見てアキラも盤のそばを離れました。和谷は二人が村上とアキラのどちらを見ていたのだろうといぶかります。(勝った方がアキラの次の対戦相手である)

翌日は院生の研修日。ヒカルは、伊角・奈瀬・本田・福井・和谷とともにマクドナルドに来ていました。和谷の口から、ヒカルが負けたことが語られます。しかしそのヒカルは昨日の対戦をずっと考えていました。「オレ昨日一日で強くなった。もっと強くなりたい。もっと強くなれる」場を無視した、そのヒカルの様子に、昨日緒方と塔矢が見ていたのはやはりヒカルだ、と確信する和谷でした。

棋院への帰り道、奈瀬は言います。今度のプロ試験、進藤が強敵になりそうね、と。

一方アキラは緒方を追って熱帯魚ショップに来ていました。「ボクが見たのは寄せで押されっぱなしの進藤。あれだけやられて結果6目半。ということは中盤まで互角だったということ。進藤はプロ相手にそこまで力を付けているんですか?教えてください、緒方さん。手順が想像できない盤面。進藤は何かをしたはずだ」

緒方はヒカルの打ち回しはみごとだったぜ、と思いながらも、そのことについては一言もアキラには答えず「2ヶ月後には答えは出る」といいます。いよいよプロ試験開始です。


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