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return 院生2組前編(43-46局)


ヒカルは院生試験を受け、和谷たちに出会いますが、アキラが自分を追いかけて囲碁部に入ったことなどを口ばしってしまい、一体何者なのか、と警戒されます。

第43局・更なる一歩

三面打ちをするヒカル。加賀から「三面打ちなんて考える時間はない。カンで打つんだ」と言われ、ノータイムで打ち続けますが、三谷はそのノータイムで打ってくるヒカルが急所急所を押さえてくるのに苦しみます。ほどなく筒井が投了。三谷も6目半足りず。しかし加賀には勝てませんでした。しかし加賀は三面打ちでここまで打てればいいんじゃないか、と言います。

ヒカルは筒井に棋譜の書き方を教えてもらいます。そして「ちょうどいいから今の3局を書いちゃう」といいます。加賀は三面打ちした棋譜をヒカルが書けると聞き、その実力を心の中でまた評価するのでした。

日曜日。ヒカルは母と一緒に日本棋院に試験を受けにやってきました。研修室の近くで和谷とすれちがいますが、二人が実際に会うのはこれが初対面。その和谷はヒカルが「打倒塔矢」と言っているのを耳にし、ちょうど研修室を出てきた伊角に「今、受けてる奴、きっと受かるぜ」というのでした。

第44局・院生試験

院生師範と試験の一局を打つヒカル。最初に3子置いてスタートしたのですが、はるかに上位の実力を持つ師範の前にその貯金はあっという間に底を尽きてしまいました。あせりから悪手が出てヒカルは苦しみます。緊張するヒカルに院生師範は声を掛けます。「君、負けたら不合格というわけじゃないから。ただ力を見るだけだから」突然力が抜けて、ひっくり返ってしまうヒカルでした。

試験対局は終了します。院生師範の判断としてヒカルの力は、院生にするには今一歩という気がしました。しかし履歴書に碁を始めて1年くらいとあり、しかもプロの先生に就いているわけでもないようです。それでここまで成長しているとしたら、ものすごい素質の持ち主かも知れないと思うのでした。

しかしヒカルが持ってきた棋譜はいかにも粗い打ち方。しかしそれが実は三面打ちであったことを聞かされると、院生師範は驚き、ヒカルに合格を告げました。

師範に案内されて研修室に来るヒカルと母。佐為が和谷たちがいるところに目を付けました。和谷から聞かれて合格したと答えるヒカル。しかし話がアキラのことに及ぶと、ヒカルはアキラが自分と対局したいために無理矢理三将になったことなどを、つい口走ってしまい、いきなりみんなに警戒されることになりました。

第45局・ブラックコーヒー

年明けて、院生研修の初日。ヒカルが来る前に「今度来る奴はアキラのライバルらしい」という噂がもう広がっています。初日の相手は院生2組5位の内田。ヒカルは意気込んで打ちますが結果は負け。盤面を見て「大したことないな」とつぶやき合う和谷たち。そしてヒカルは2局目も負けてしまいました。

そのヒカルを和谷は昼食に誘います。フクが間違って買ってきたブラックコーヒーから和谷たちの話題が昔院生にいてブラックコーヒーが好きだった子のことに及びます。彼はずっと2組で1回だけ1組にあがったもののすぐ落ち、やがて院生をやめていったこと。そしてその子が海王の岸本であったことを聞き、ヒカルは院生のレベルの高さをあらためて認識し、自分は1組に行けるだろうかと突然不安になります。

第46局・起爆剤

ヒカル院生2組で負け続け、和谷から「アキラとは将棋のライバルだったのかい」などと軽口を叩かれる始末。その和谷は1組の6位でした。そこに来て「アキラなんか関係ない」と言う小学生。彼は越智で、ヒカルの3ヶ月前に院生になり、あっという間に駆け上がって、もう1組3位になっているのでした。そしてヒカルはプロ試験の合格枠がわずか3名であることを聞かされ、あらためてこの道の厳しさを認識します。

一方、塔矢名人の自宅では門下の棋士が数人集まって勉強会をしていました。アキラも緒方もいます。春からプロとしてスタートするというのにいまひとつアキラに覇気がないと思った緒方は次の日曜日、アキラを日本棋院に連れていきました。院生が研修をしている部屋に連れて来られたアキラはそこにヒカルがいるのを一瞬見ると、さっと部屋から出ていきました。

ヒカルが院生になったこと知らなかったろう、と緒方。君を追いかけて来たんだぜというとアキラは「彼程度の力で追いかけるですって」と言い、だったら自分は彼が追いつけないほど遠い所へ行ってやります、と断言するのでした。今、ヒカルの存在は再びアキラにとって起爆剤になりました。しかしアキラが研修室に現れたのを見たヒカルの方もまた、闘志を新たにするのでした。


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