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囲碁大会ヒカル編(23-28局)
第23局・筒井の懸念
翌日ヒカルは1万円返してもらってきたから、囲碁部に入るのなら返すといって三谷を強引にまた理科室に連れてきました。そこで三谷は入部をしぶしぶ承諾しながらも、自分がやっていたズルのテクニックを披露して筒井やあかりを呆れさせます。
一方海王中では、大会を前にして部長の岸本がアキラに対局を申し込みました。まったくかなわないのを確認して「プロを諦めて正解だった」と言います。岸本は実は以前日本棋院の院生としてプロを目指していた時期もあったのです。
ところで尹先生は葉瀬中から届いた囲碁大会申込書で当然大将と思っていたヒカルが三将と書かれているのに怪訝な表情を浮かべます。そして「恐らくはこの大将とされている三谷という子が弱いのだろう。大将にすることでひとつ捨てて、あと二人で二勝する作戦ではないか。また筒井君というのが3年だから副将にしたのだろう」と。するとアキラは自分を三将にして欲しいといいます。しかしメンバーが発表されてみると、アキラは大将になっていました。
第24局・海王の三将
塔矢の父はアキラをとがめていました。「お前ほどの腕のものが囲碁大会に出るというのは、考慮が足りないのではないか」と。それに対してアキラはヒカルと対決するためにどうしても必要なのだと力説。今までこれほど燃えた息子の姿を見たことのなかった名人はアキラの出場を黙認します。そしてアキラをこれほどまで燃えさせるヒカルという子は何者なのだろうと考えるのでした。
そのアキラは尹先生と直談判していました。自分はヒカルと戦いたい。だから三将にして欲しいと。しかし先生は、大将は実力順で決めるべきだと譲りません。そこでアキラは、自分はこの大会が終わったら囲碁部をやめる。だから戦わせてくれとまで言います。その言葉に動かされた尹先生はアキラを三将にすることに同意するのでした。
さて、ヒカルたちです。順調に行けば2回戦で海王と当たると知り、海王の三将ってどんな奴だろうな、などと話しています。そこにアキラが来ます。そしてヒカルに自分が三将だと告げるのです。
第25局・前哨戦
アキラに続いて海王の女子部員・日高が来て三谷に「あんたは作戦上大将になってるんでしょう」などと軽口を叩きます。三谷が怒り、筒井が「こいつは一番強いから大将なんだ」と断言。そこに部長の岸本が来て三谷に握手を求め、2回戦で会おうと言います。
やがて始まる1回戦。三谷は早々に決着を付けて岸本の対局を見に行きますが、そのすさまじい強さを目にし、そして岸本が自分のことを全然眼中に置いてないことを知って、メラメラと闘志が燃え上がります。そして筒井に「進藤は形勢不利だ。あんた勝てよ。俺ズルはしない。海王とやりたいから」と言うのです。
その形勢不利のヒカルはもう勝ったと思っている相手に向かいダケさんのせりふ「勝負はゲタをはくまで分からない」を吐いて、そこから気合いを入れ直して盤面に向かいます。
第26局・おまえ打て
結局ヒカルは逆転勝ちを納め、葉瀬は3対0で1回戦を勝って2回戦、海王と当たります。最初は自分でアキラとやるつもりだったヒカルでしたが、岸本と日高の立ち話を耳にしてしまい、アキラの佐為とやりたがっている熱い思いにほだされて、佐為にこの勝負を譲ることにします。
第27局・3度目の対局
対局が始まりました。岸本は三谷の思わぬ力に驚いたようですが、そんなことは顔には出しません。ポーカーフェイスを保っています。一方の三谷も、岸本の強さに驚嘆し、自分より実力が上であることを認めながらもなんとか自分のペースに持ち込むことを考えています。
一方のヒカル対アキラ。ちょっと手が止まったところでアキラが問いかけます。「ぼくは少しは成長したろうか。君は変わった。石を打つ手が様になってきた」と。その言葉とアキラが自分を見る目に、ヒカルは再び囲碁に対する強い情熱を取り戻してしまいました。
そしてヒカルは佐為に「わりい、俺が打つ」といって、自分で打ち始めてしまうのです。
第28局・神の幻影
アキラはヒカルのその一手の意味が分からず当惑します。どう考えても意味がなさそうなのです。その意味が分かったのは佐為だけ。しかし佐為はそのすばらしい発想に続くヒカルの次の手がないことを嘆きます。
ヒカルはここで自分とアキラの距離がどのくらいあるのかしっかりと把握したいという気持ちに動かされていました。しかしアキラはヒカルのそのあとの数手を見て「馬鹿にするな」と怒り出します。席を立とうともしますが、尹先生に「最後まで打ちなさい」と諭され、怒りの石を打ち込みます。
一方、岸本のほうは長考すると、小さなコウ争いを始めました。三谷はなぜ岸本がそんな小さな勝負にこだわるのか分かりません。最初は負けずに争っていましたが、やがて妥協して引いてしまいました。
すると岸本は「引いたね」といってにやりと笑います。「君は力碁タイプ。その小さな地の取り合い自体に意味があるわけではない。でも今引いた君の消極性が、君の力碁を崩壊させてしまう」と。
やがてヒカル投了。アキラは怒りに肩をふるわせながら席を立ち、後ろを向いたままこう言いました。
「以前のキミに神の一手を垣間見たとさえ思ったのに」と
そして三谷も投了。筒井ももちろん負けて、葉瀬中は3対0で海王中に敗れ去りました。
