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ヒカル囲碁部編(19-22局)
第19局・一局千円
ヒカルが3人目のメンバーについて悩みながら帰りにラーメンを食べていると、碁会所に出前、という声が聞こえます。「碁会所が近くにあるんだ」ということで、ヒカルと佐為は出前の人を追いかけてその碁会所へ。
そこでヒカルは碁を打っている中学生らしき男の子を見かけますが、佐為は彼がズルをしていることに気づきます。結果はその少年三谷祐輝の僅差勝ち。「あれぇ勝ってた思ったのに」と相手はけげんな顔をしながら三谷に千円渡します。賭け碁をしていたのでした。
ヒカルはそのズルをして勝った少年が、囲碁部の部員募集ポスターの詰め碁問題に正解を書いた人であることに気づきます。
第20局・3人目のメンバー
翌日学校で三谷を見つけたヒカルは彼に囲碁部に入れよといいますが、彼はその気はなさそう。それでも強引に囲碁部に引っ張ってきた三谷はしぶしぶ筒井と一局打ち始めます。
しかし対局は途中で打ち切りになってしまいました。筒井がぼーっとしているのを見た三谷が筒井に二度打ちをさせて反則負けにしてしまったのです。さっさと部室を出ていった三谷を見送ってヒカルは「まぁ、あんな奴なんだけど」と照れながら言います。そして碁会所で三谷が不正をしていたことも言うのですが、筒井は「そんな奴とチームが組めるのか?」と反問します。ヒカルはそれに対して「やめさせてみせる」と言って、三谷を追いかけて行きました。
その三谷は一足先に碁会所に着きました。席亭が中年のおじさんのダケさんと打っています。手つきも初心者っぽく、打ち筋も大したことない感じです。やがて席亭が勝って、ダケさんが1万円を渡しました。三谷の目が光ります。
三谷が俺も1万円でいいよと言ってダケさんと打ち始めます。相変わらずダケさんはヘボい手つきです。そこにヒカルが到着しました。
第21局・最も卑劣な行為
ヒカルは三谷が不正をしようとしたら、それを押さえるつもりだったのですが、見ると三谷がかなり押しています。これなら不正などしないのでは、と思っていたら、ダケさんがヒカルに声を掛けました。「友だちなら忠告してやれや」と。そして三谷には「勝負はゲタをはくまで分からないぜ」と言うのです。
その時、三谷はダケさんが左手でたばこに火を付けるのに気が付きました。「左利きかい?」三谷が言うと、ダケさんはニヤリと笑い「1万円の授業料で大人の碁を教えてやる」といい、碁笥を左側に移して、左手で打ち始めました。その手つきは今までと明らかに違う、上段者のものでした。
ダケさんは三谷をどんどん追い上げて行きます。しかも三谷が気づかない内に石を勝手にずらしたりもしていました。終局して計算に入りますが「ほらほら整地でいじらないと勝てないぜ」とダケさん。ダケさんは碁の腕前自体も三谷よりはるかに上であるのに加えて、ズルの腕も三谷をずっと上回っていました。結果はダケさんの12目半勝ち。「1万円出しな」
第22局・本因坊秀策
三谷はポケットを漁りますが、1万円に20円足りません。そこで席亭のおじさんに20円借りようとしますが、その時、ダケさんの言葉から、ダケさんは三谷に教訓を与えるために席亭が呼んだ人であったことを知ります。いったん借りた20円を机に叩き置き、その20円を三谷はヒカルから借りてダケさんに払いました。
飛び出して行った三谷を見て佐為がつぶやきます。「結局はいいクスリになったわけか。人間痛い目に合わずに懲りることはないのだから」しかしヒカルは、三谷はいいとしてもダケさんを許せないといいます。そして碁会所に戻るとダケさんに「自分とやって負けたらさっきの1万円を返してくれ」と言うのです。ダケさんは「じゃ、俺が勝ったらお前が1万円払うんだろうな」と。「払うさ」といってヒカルはダケさんと碁盤の前に座りました。
ダケさんに棋力を尋ねられたヒカルは「本因坊秀策くらい」と言います。大笑いしたダケさんは「だったら秀策殿に敬意を表して初めから左手で行こう」と言います。やめて帰りな、という席亭の声を無視して二人の対局は始まりました。が、そんなに時間が立たない内にヒカルが帰っていくのに席亭は気づきます。「やれやれ、もう終わったのかい。だけど子供から金を取るのはイヤなもんだろう」と言って、ダケさんにお茶を出します。しかしそこには、まるで勝負にならないほど大差の中押負けをして呆然としているダケさんの姿がありました。
