羊が食べる草●羊さんの餌
羊は草食性の動物です。実際に飼育されている羊が食べている餌は大きく分けて次の3種類になります。 羊を放し飼いにして自然に生えている草を食べさせることを『放牧(pasture)』というわけです。飼料作物の食べさせかたとしては主として生草・干し草・サイレージ(silage,埋草)があります。サイレージを作る施設が北海道の風景として馴染みの高いサイロ(silo)ですね。ほかに主として輸入(輸出)物ですが、干し草(主としてアルファルファ)を四角く固めた「ヘイキューブ(hay cube)」もあります。輸入物でなくて牧草地で即固めるものをField cubeといいますが最近はあまり作られていないらしいです。

●飼料作物の種類
飼料作物には大きく分けてイネ科の作物とマメ科の作物とがあり、両者を組み合わせることが、牧草地の土壌の性質にとってもそれを食べる牛や羊の栄養にとってもよいらしいです。実際の作物には下記のようなものがあります。
イネ科牧草 イタリアンライグラス(Italian ryegrass), 多年生ライグラス(Perennial Ryegrass ), オーチャードグラス(Orchard grass), ブロームグラス(Bromegrass,雀の茶挽き), ティモシー(Timothy,大粟反-おおあわがえり-), フェスキュ(Fescue,牛の毛草), バイアグラス(Bahia grass), 羊草(Chines wild rye)
その他の
イネ科植物
燕麦(えんばく,カラスムギ,Oat grass), ソルガム(sorghum,砂糖モロコシ), ギニアグラス(Guinea grass,ギニア黍)
マメ科牧草 白クローバー(white clover,白詰草), 赤クローバー(red clover,赤詰草), アルファルアァ(alfalfa,紫馬肥し)

アルファルファは南米でよく使用されているので有名ですが、栄養価が高い(数少ない完全食品)上おいしいので、近年は日本では(人間用の)サラダ材料として重宝されています。

●羊と草と砂漠
一般に羊は牛より劣悪な環境でも飼育できます。これは牛は草の葉の部分だけを食べるのに対して、羊は根や若芽まで食べてしまうためです。そのため、草の生えにくい厳しい地域でも羊は飼育されているのですが、これはまた別の問題も引き起こします。
それは環境破壊です。羊を飼った放牧地は草が根まで食べられてしまっているため、草が再生しません。これが草原の砂漠化のひとつの原因となっていることが20世紀初頭には既に指摘されていました。牛の場合はこういうことは起きません。
現在一部の国では、この対策として羊の放牧地を制限したり、同様に厳しい環境でも飼育できるもののこういう問題を起こさないラクダの放牧に行政指導で切り替えさせたりしているようです。

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