巳年特集(1)蛇について

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蛇(へび)とはヘビ亜目に属する爬虫類の総称であり、ほとんどの種では四足 が退化しており、細長い胴体をくねらせて動きます。全世界に約2700種が 存在しているとされます。またコブラ、マムシ、はぶ、ガラガラヘビ、など といった毒蛇も多く知られています。

日本では蛇のことを遠回しの表現として「虫」と呼んでいました。「虫除け」 というのはつまり蛇、主としてマムシの害を避けるおまじないです。マムシ は一般に漢字で「蝮」と書きますが、語源的には「真虫」でしょう。

マムシ・ハブ・ガラガラヘビ(rattlesnake,sidewinder)は鎖蛇(viper)科に 属します。この種族の蛇毒は出血毒といい、血液組織を破壊します。日本で はハブは一般に奄美以南とされ、九州以北ではマムシの害が大きいのですが ヒメハブについては本州でも目撃例はあるようで「ツチノコ」の候補とされ ています。普通のハブよりは毒性は弱いそうです。ガラガラヘビはアメリカ 大陸に31種類が分布しています。

インドや東南アジアにいるコブラ(cobra,眼鏡蛇), やはりコブラ科で中国南 部や台湾にいる雨傘蛇(krait)やアフリカのマンバ(mamba), またコブラ科の 近隣種であるウミヘビ科(sea snake)の一族などは神経毒を持っています。
噛まれると呼吸神経をやられて短時間で絶命します。

なお日本で「ウミヘビ」というと、この蛇属のものと、魚の一種(snake eels) とがあります。こちらは毒はありませんが鋭い歯を持っているものが多いの でやはり注意が必要らしいです。ウナギ・アナゴやウツボの親戚です。

コルトの拳銃の名前にもなっているパイソン(python)ことニシキヘビ(錦蛇) は世界最大級の蛇で大きい物は体長10mくらいに達します。毒はありませんが、 こいつに締め付けられるとあっという間に骨が折れて絶命します。中南米の ボア(boa)と同族です。

日本ではマムシ・ハブ以外で注意しなければならない毒蛇はヤマカガシ (赤楝蛇・山楝蛇)でしょう。水辺を好むので、無農薬農法で水田を維持する 場合などは注意が必要です。

日本国内で最もポピュラーな蛇は青大将、次いで縞蛇でしょうか。いづれも ナミヘビ科に属し無毒です。青大将は深い緑色を基調とする模様なのでこの 名前があります。Blueという感じの色ではないのはご存じの通り。九州や本 州などに住んでいる方でしたら見たことのない人の方が少ないかも知れませ ん。鼠取り、里巡りなどとも。縞蛇は緑がかった黄褐色ですが四本の縦縞が あるのが特徴。ナメラとも。ナミヘビ科には他に奄美以南のアカマタ、

縞蛇の突然変異で真っ黒のものが知られており、これを烏蛇といいます。逆 に真っ白の蛇はたいてい青大将の変異種ですが、山口県の岩国市麻里布には この真っ白の蛇が大量に生息していることが知られています(天然記念物)。
何らかの原因でその性質が定着してしまったものでしょう。



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