←↑→ 仮想旅2000(66) 筑前(3)

翌12月16日(土)晴れ。

10時頃、博多駅近くのホテルを出てまず住吉神社にお参りします。日本三大
住吉のひとつで、住吉の神の誕生の地と伝えられるところです。神社はこん
もりとした森の中にあります。博多駅側から行くと、脇から入る形になりま
す。福岡という地は龍脈が南から来ている関係もあるのでしょうが、北を
向いた神社が多いのですが、住吉神社の鳥居は西向きです。これは西の方の
大陸への航路を見ているのかも知れません。この鳥居の前の道をごく自然に
歩いていくと天神の大丸デパート付近に出ますがその先はよく分かりません。
那の津につながっていたのかも知れません。

しかし今回はその道は行きません。本殿でお参りしたあと、多数の摂社にも
お参りし、博多駅に戻ります。

博多駅から地下鉄で20分、姪浜まで行きます。ここから10分程歩いて姪浜の
住吉神社に至ります。商店街のそばにありますが午前中は人も少ないようです。

お参りしたあと北側に抜けてマリナタウンの方を回り、愛宕神社にお参りし
ます。愛宕神社はひとのぼりある丘(というより小さな山?)の頂上にあり、
どこから登ってもかなり急な道ですが、個人的には、この北側から登る道が
一番緩やかであるように思います。それでも足が相当きつくなってきた頃、
やっと頂上。駐車場のところから階段を登って境内に入ります。

お参りしてから思わず景色に見とれます。これはここまで登って来た人への
ご褒美。帰りは反対側に降ります。こちらが正門。降りる道もきちんとした
石段です。途中の摂社にもお参りしてからそのまま南側へ降り掛けたところ
で道がふたつに分かれています。まず右手へ行くとすぐ音次郎稲荷があります。

お稲荷さんにも実に色々な性格があるような気がします。明るい所、ちょっ
と怖い所、清々しい所、などなど。ここは何だか元気の出るお稲荷さんです。
音次郎稲荷と代表して言っていますが、実際にはここには16の稲荷神社が
集まっています。

お参りしたら今の道を少し戻り、先ほどの分かれ道の逆側を降りて行きます。
この道はかなり急です。私はこの急な道を自転車で降りたことがありますが
とても怖かった。

さて降りきると目の前に室見橋があります。これを渡って15分ほどで藤崎の
早良区役所前に至り、ここから右手商店街の方に入っていきます。少し行っ
た所で右に折れて少し歩くと、紅葉八幡宮です。

小高い丘の上にある広い神社。石段をいくつか登ってお参りです。元々は
福岡藩黒田五十二万石の守護神として崇敬されていたものが、後にこの地に
移転したものです。

お参りしてからまた商店街に戻り、西新からは表通りを行きます。やがて、
鳥飼八幡宮に至ります。表通りから行くと裏側から入る形になり、南正面側
は住宅街ですが、なんだか「あるべき場所にある」という感じの神社。

お参りしてから表通りに戻り更に東へ進んで、やがて大濠公園に至った所で
左へ。行き当たりの急な坂を上りきると、まず左手に立帰天満宮が見えます。
そこにお参りしてから、今の坂に戻って石段を登りきると光雲神社。そこに
お参りして右手に抜けると中司孫太郎稲荷。お参りしてからそのまま道を下
っていくと麓が黒瀬神社。

この小高い丘を西公園といいますが、現在はこの向こう側にも陸地がありま
すが、昔はここまでが陸地で黒瀬神社の向こうはもう海であったようです。
恐らく、この丘を見ながら舟が出ていっていたのでしょう。立帰天満宮は
漁業関係者の崇敬があついところですが「立帰(たちかえり)」という名前が、
無事帰って来るというところに通じるからでしょう。

光雲(てるも)神社はまた黒田藩絡みです。黒田家の藩祖・黒田孝高(如水)と
その子で初代福岡藩主・黒田長政の2人をお祭りします。孝高は黒田官兵衛
と言った方がご存じの方が多いでしょう。羽柴秀吉の参謀として知将と称え
られ、信長・秀吉の二代による天下統一に大きく貢献した人です。その貢献
により豊前に二万石を領しましたが、関ヶ原の戦いでは親子して徳川方に
付き、筑前五十二万石を与えられました。この孝高の戒名が竜光院殿、長政
の戒名が興雲院殿なので、その二人の戒名から一文字ずつ採って「光雲」と
いう名前が出たのです。

元々は福岡城内に祭られていましたが、明治の折、黒田家は東京に移転して
しまったため、有志が願い出てこの博多湾を臨む地に移転したものです。

中司孫太郎稲荷は少し厳しさを感じるお稲荷さんですが怖い感じではありま
せん。でも霊験が強そうな感じです。

さて西公園の丘を降りた後、港湾にそって回り込むように歩いていき、やが
て福岡市の中心部天神に至ります。その天神の東側の一郭にこの「天神」の
名前の起こりとなった水鏡天満宮があります。

菅原道真公が太宰府に行く途中、ここで休憩なさったということです。商圏
が発達してしまってすっかり社域は狭くなり、神社の裏手の林があったはず
の部分にもお店が建っていますが、天神は商店街であると同時にビジネス街
でもあるため、OLの人たちの参拝などが昼間も絶えません。社域は小さく
ても、エネルギーのかなり大きな元気な神社です。

お参りしてちょっと一休み。時刻は16時です。

ここで少し休憩したあと、神社の裏手に抜けて、そのまま築港の方に行きま
す。マリンタワーの向こう側の公園風の所の端、海のそばに小さなお宮があ
ります。これは櫛田神社の海宮です。山笠の時は担ぎ手の人たちはここにも
お参りに来ます。この小さなお宮で福岡の神社巡りを打ち上げとします。

そばのフェリーターミナルから対馬に向かいます。23時のフェリーに乗り、
船内で寝て、翌朝4時半頃対馬の北端近く、比田勝港着。フェリーの出発まで
の時間は待合室で軽く仮眠してからレストランをハシゴして資料整理をして
いました。




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