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翌11月9日(木)晴れ。

三刀屋町から三刀屋川沿いに沿って下っていき、やがて斐伊川との合流点近
くで右手に折れ、斐伊川を渡ってすぐの所が斐伊神社です。行程4.2km。

関東一円にある氷川神社のルーツです。斐伊川は現在は「ひいがわ」と発音
しますが昔は「ひかわ」だったのです。風土記では樋社(ひのやしろ)と書か
れていますが、延喜式の頃にはもう斐伊神社になっています。

ここは今通ってきた出雲神話街道が三次までつながっていることからも想像
できるように交通の要所でした。斐伊川は大きな川であり源は横田町の先の
船通山までたどりつきます。須佐之男命による八俣大蛇退治の話は斐伊川の
治水工事の話ではないかというのはよく言われる説です。この神社の近くの
飛地境内には八本杉があり、これは退治した八俣大蛇の角を埋めた跡といわ
れています。

斐伊神社の御祭神は須佐之男命・稲田比売命・伊都之尾羽張命(いつのおはば
りのみこと)と、合殿に樋速比古命(ひはやひこのみこと)・甕速日命(みかはや
ひのみこと)・火R毘古命(ひのかぐびこのみこと)をお祭りします。合殿の三柱
はこの神社の境内社であったやはり式内社・斐伊波夜比古神社の御祭神。伊都
之尾羽張命は本来は伊邪那岐命が迦具土命を斬った時の剣の名前なのですが、
須佐之男命が八俣大蛇を斬った天羽斬と混同したのではないかともいわれます。

さて今日は重要な神社のハシゴになります。お参りしてからJR木次線沿いに
大東町まで降りていき、そこから24号線赤川沿いに東へ進みます。海潮温泉を
通り、刈畑川との合流点(ここからは川は須賀川となる)からは左手、川沿いに
降りていき、行程15.4kmで須賀神社に至ります。

御祭神は須佐之男命・奇稲田比売命・清之湯山主三名狭漏彦八島野命で、合殿
に武御名方命をお祭りします。

武御名方命は諏訪湖の神というイメージが強いので意外な名前を見る思いです
が、出雲神話では大国主神の息子で、国譲りの際、高天原から来た武甕命と
戦ったわけですから、出雲で祭られていても全然不思議ではありません

。。。。と思いたい所ですが、実はこれは当地の領主が信州の出身で、この地
に任じられて来た時に地元から勧請してきたもの。従って、武御名方命の祭祀
は江戸時代から始まったものです。武御名方神の出雲発祥説の方、期待させて
御免なさい。

この地は須佐之男命が稲田姫と結婚して「すがすがしい所だなぁ」とおっしゃ
ったという場所です。この奥地・八雲山の上には古代の磐座(夫婦岩)と祠があ
り、奥宮になっています。秋にはその山頂で祭りが行われ、その時期にはわり
と大勢の人が集まります。そこへ行きます。

須賀神社から2kmほど東へ進み、登山口!から400m昇ります。

くたくたになった頃、鳥居を過ぎ、更に急な道を昇ってその奥宮の夫婦岩へ。
あまりの疲労に二人ともしばし放心。一人だったら来ていない場所でした。

少し疲れが回復した所で山を降り、それから八雲温泉の方に出ます。実は
熊野大社のすぐ近く。でももう夕方。お参りは明日にして、今日はこの温泉
で泊まりです。




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