←↑→ 仮想旅2000(32) 熊野(5)・紀伊

翌10月17日(火)曇り。

鮎川温泉を出てすぐの所に鮎川王子があります。そこにお参りしてから更に
311号線を下ります。

2時間40分歩いて市ノ瀬王子。ここは田辺側から来た時、この中辺路の道の
入口にあたる所です。ここは上富田町。2時間10分歩いて稲葉根王子。ここ
は熊野九十九王子の中でも特に格式の高い「五躰王子」のひとつです。

稲葉根王子はまた川の合流点。岡川と富田川がここで合流しています。そ
して現代では、ここからまっすぐ富田川に沿って海岸方面に出た方が楽だと
思うのですが、熊野古道はここから岡川のルートを取ります。

昼食休憩後、ここから岡川に沿って2時間遡り、八上王子に至ります。更に
峠を越えて約2時間で三栖王子へ。そして約1時間で万呂王子(須佐神社)。

ここまでお参りしたら田辺市内のホテルに入ってここで泊まりです。

翌10月18日(水)雨。9日ぶりの雨です。伊勢からここまで天気には恵まれま
した。

雨の中市内の秋津王子(豊秋津神社)、そして出立王子へとお参りしてから、
更に芳養王子まで足を延ばします。ここから交通機関を利用します。芳養駅
を10:23の紀勢本線普通列車に乗り11:51冷水浦(しみずうら)着。着いたら雨
は止んでいました。

駅から歩いて30分、藤代王子(藤白神社)にお参りします。ここも「五躰王子」
のひとつですが、文献によってはここを唯一の五躰王子とするものもありま
す。それほど重要なポイントです。岩波新書の「熊野古道」(小山靖憲著)で
は熊野古道はここから(熊野に向かって)歩き始めることを勧めています。

私たちはここからしばらくまた逆送します。藤代王子から15分で祓戸王子、
15分で菩提房王子、5分で松代王子(春日神社)、30分で松阪王子(八幡神社)、
30分で奈久智王子。ここから和歌山市に入ります。時計は2時半。

そこから10分で平緒王子、ここから峠越えの道を1時間で和佐王子。さてここ
から本来は川辺橋付近で紀ノ川を渡るルートを進むのですが、私たちはルート
を外れ1時間ほど西へ進んで、紀伊国一宮にお参りします。

日前神社・国懸神社です。ひとつの境内に、左日前神社(ひのくまじんじゃ)、
右国懸神社(くにかかすじんじゃ)と2つの神社が並んでいる、非常に珍しい
形をしています。両方あわせて紀伊国の一宮になっています。

日前神社の御神体は日像鏡(ひがたのかがみ)、国懸神社の御神体は日矛鏡
(ひほこのかがみ)で、これは伊勢の神宮の御神体である八咫鏡と姉妹であり
天岩戸事件の時に一緒に造られたものとされています。そのため神階を持た
ない別格の神社として崇敬されてきました。

今日はここにお参りしてから和歌山市内のホテルに入って泊まります。




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