←↑→ 仮想旅2000(24) 駿河・伊豆

翌10月4日(水)。曇り。

朝から市内の静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)にお参りします。
駅から2kmほどのところです。

浅間神社には「あさま」と読むところと「せんげん」とよむところがありま
すが、ここは「せんげん」。富士宮市の富士山本宮浅間神社から平安時代初
期の延喜元年(901)に分霊を移したものです。

が、実はここには3つの神社と4つの境内社が集合しており、正確にはその
集合体を「静岡浅間神社」と呼んでいるのです。

浅間神社 御祭神 木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
 上記にも書いた通り、富士山を祭る神社の分霊を移したもので、富士宮市
 の本宮に対して、こちらを新宮といいます。現在は本殿に木花開耶姫命、
 相殿に栲幡千々姫(たくはたちぢひめ)をお祭りします。栲幡千々姫は木花
 開耶姫の姑になりますが、むしろ火の神様である火明命の母として祭られ
 ているのではないかとも思われます。

神部神社 御祭神 大己貴命
 式内社。本殿に大己貴命、相殿に瓊瓊杵尊・栲幡千々姫・東照宮をお祭り
 します。崇神天皇の御代に創建されたとも伝えられる古社で駿河国総社。

大歳御祖神社 御祭神 大歳御祖神
 式内社。大歳御祖神とは大歳神の母神ということですから通常の神の系譜
 で見れば神大市比売ということになります。これは大山祇神の娘なので
 木花開耶姫の姉妹という関係になります。この神社も古い神社のようです
 が、この地の商工業者の守護神として崇敬されてきました。なお神大市比
 売は宇迦之御魂神つまりお稲荷さんのお母さんでもあります。

境内社
 麓山神社・少彦名神社・八千戈神社・玉鉾神社があります。特に大己貴命
 の荒魂(あらみたま)を祭る八千戈神社には「二十四孝物語」の浮き彫りが
 あるので有名です。

お参りした後駅に向い富士宮へ行きます。静岡1009→1042富士1046→1103富士宮。
駅から歩いて15分で富士山本宮浅間神社です。全国浅間神社の表側の中心。

垂仁天皇(350頃)が富士山の噴火を鎮めるために富士山の山霊を祀ったのが
起源とされます。その後日本武尊(やまとたけるのみこと,370頃)が駿河国
で野火に遭った時浅間大神に祈って難を逃れたことから山宮に浅間大神を
お祭りし、また坂上田村麻呂が現在地に勅により宮を営んだとされます。

延喜式名神大社。駿河国一宮。後に駿府(静岡市)に新宮が作られた為、それ
に対してこちらを本宮と称するようになりました。元々富士の神を祀るもの
ですが、江戸時代頃から富士神=木花咲耶姫と考えられたことから現在では
御祭神は「木花佐久夜毘売命」とされています。なお山宮はこの地から北東
6.4kmのところにありますが、今回はパスさせてもらいます。ちなみに奥宮は
富士山の頂上です。

このあと伊豆に行けば東海は完了です。その伊豆の一番深い所まで行きます。

 富士宮1243→1301富士1323→1348三島

まず三島大社にお参りします。伊豆国一宮。伊豆諸島と伊豆半島を統括する
三島明神の本拠地です。この三島明神は大山祇神ではなく事代主神(ことしろ
ぬしのかみ,えびす様)であることは「賀茂探求」で論じています。
  http://www.anecs.net/fortune/onmyo/kamo/index.htm

三島駅から三島大社の表門までは歩いて15分くらいですが西側の門から入り
ます。境内は広く、本殿に三島明神が祭られ、左側に見目神社・若宮神社が
並んでいます。見目は「御妻」の意味で、三島明神の奥様たちを祭っていま
す。若宮は三島明神の御子の物忌奈乃命が祭られています。

本殿と境内に並ぶ各神社にお参りしたあと、出るときは正門から出て600m
歩き、三島田町駅に行って、ここから伊豆箱根鉄道で約20分で田京駅まで行
きます。広瀬神社にお参りします。

御祭神は溝杭姫命(みぞくいひめのみこと)。事代主神の奥様の一人で神武天
皇皇后の五十鈴姫のお母さんです。そしてここは三島大社の元所在地でもあ
ります。田京駅から歩いていくと裏側から入る形になります。お参りしてか
ら正門に抜けると右手に葛城山が見えます。ここは賀茂一族が故郷の葛城を
コピーして作り上げた聖地なのでしょう。

お参りしたあと田京駅に戻り伊豆箱根鉄道を更に登って修善寺まで行きます。
ほとんどの人はこれで修善寺に泊まるのですが、私は更に先に行きます。
バスに1時間半揺られて西伊豆の松崎まで。ここで今日は泊まります。

翌10月5日(木)。曇り。

まず朝から松崎町内の伊那上神社・伊那下神社にお参りしたあと、松崎から
下賀茂温泉までの山道を越えます。蛇石峠を越え青野川に沿って下るコース。
この道に三島神社が3つあるのです。距離としては23kmほどですが、山道な
ので平地のようには歩けません。朝から歩いたのに下賀茂温泉に着いたのは
もう夕方。今日はそこで泊まり。

翌10月6日(金)。曇り。

下賀茂温泉からバスで20分で入間に入ります。そこにお参りしたあと今度は
バスで下田へ。さすがに昨日疲れていて下賀茂を出たのが9:55のバスだった
ので、入間から下田へのバスは13:14になります。こういうところで焦っても
仕方ありませんから、のんびりと行きます。

下田に着いたのが14:17。まずは駅から歩いて7分ほどの八幡神社にお参りし
ます。伊豆は三島神社も多いですが八幡神社も多いです。なんといっても、
源頼朝を保護した北条氏の本拠地だったところです。

そのあと約30分歩いて三島神社へ。この三島神社はハリスが日本領事館とし
て使用した玉泉寺のすぐそばです。そしてこのあと4.2km歩いて白浜海岸へ。
今日はこの白浜海岸で泊まり。

翌10月7日(土)。曇り。

早朝から白浜神社にお参りします。ここで朝日(5:40くらい)を拝むことがで
きました。ここは正式には伊古奈比(未)命神社。三島明神の奥様のひとり
をお祭りしている神社であり、また広瀬神社の前に三嶋大社のあった場所で
もあります。

三嶋大社は最初は三宅島の現在の富賀神社のある場所にあったのですが、後
にこの白浜に移転し、それから大仁町の広瀬神社の場所に移転し、更に現在
の三島市に移転したとされています。この白浜神社の海に向かった鳥居は
その元あった三宅島の方を向いています。

この白浜神社の御神体はこの神社の建っている場所の地下にある海食洞です。
そこには年に1度の大潮の時だけ近づけるという禁足の地。海からなら見え
るその海食洞の奥に実は更に小さな洞窟があり、その奥にこの神社のいわば
奥宮があります。そこには数十年前に神官の人が一度入ったことがあるだけ
とのこと。人を寄せ付けない秘中の秘の場所です。

白浜神社にお参りしてから歩いて下田駅に戻り伊豆急で伊豆稲取に向かいま
す。7:35の上りに乗り7:58着。稲取の三島神社にお参りします。この稲取に
はこの他にも有名などんつく神社ほか多数の神社がありますので約1時間かけ
て歩き回りました。

稲取駅に戻って9:14の上りに乗り、今度は9:25熱川(あたがわ)で降ります。
ここにも三島神社があります。そのあと4.6km離れた大川にも三島神社があ
り距離が短いのでここは歩きます。その途中北川の鹿島神社にもご挨拶して
行きます。大川は三島神社のすぐ近くに駅があり、また伊豆急に乗ります。
10:53の便に乗って11:16今度は川奈で降ります。ここにも三島神社がありま
す。約1kmの距離を往復してきます。坂なので少々きつい。そして12:12の便
に乗って12:44に来宮(きのみや)で降ります。歩いて5分ほどの来宮神社に
お参りします。

ここは本来は多分「木の宮」。大きなご神木を持つ神社です。境内に入って
すぐ右手に大きな楠の木がありますが、神殿の左奥に更に巨大な木の回り20m
に達する楠の木があります。楠は元々は7本あったのですが、嘉永年間に熱海
村で大きな事件があり、その費用捻出のため全部切ることになったそうです。
ところが5本まで切って6本目を切ろうとした時、突然翁が現れてそれを妨げ、
斧がまっぷたつに割れてしまいました。これはこれ以上切ってはいけないと
いう神の意志であるということになり、この2本が生き残ることになったと
のことです。

ここの御祭神は五十猛命・大己貴命・日本武尊。この五十猛命については昔
熱海の海で網に五十猛命の像がかかり、それをお祭りしたものとのことです。
五十猛命は海上交通の神様ですから、熱海の漁民の守り神であったのでしょう。

神社でお参りして、ご神木の周りを回り、売店でお守りなど買いましたらお茶
をごちそうになってしまいました。感謝。

この来宮神社で伊豆の打ち上げとします。

来宮駅に戻り次のポイントに移動します。

 来宮13:55→1357熱海1414→1530静岡1549→1659浜松1700→1736豊橋1747→
 1834名古屋1843→1918四日市

今日は四日市市で泊まりです。




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