←↑→ 仮想旅2000(8) 岩代→陸前→岩城→常陸

福島駅を出て目の前の3号線、その先の13号線を過ぎて次の大通りまで行
き、ここから左に折れて北方の小高い山を目指して歩いていきます。雨が降
っていますので、折り畳み傘をさしています。駅を出てから30分も歩くと山
が迫ってきます。突き当たりの所にも山に登る道があるのですが、私はそこ
はパスして、右手に折れ、文化センターの先から登り始めました。

雨が降る中、山道2km。これはなかなかきつい。しかし一気に行きます。この
山は現在は採取が禁止されているそうですが、いい陶土が出る山なのだそう
です。確かにそうかも知れないという気がしました。またここは柑橘類の栽培
の北限だそうです。ここへのお参りはこの山道を歩くのがたいへんなので、
足腰が丈夫になる御利益もあるとか。あ、それは助かるな今回。

ということで、なんとかたどりついた朱塗りの神殿。

柏手を打って「この旅、しっかり歩き抜けますように」とお願いしてきました。

登るのは良かったですが「行きはよいよい帰りは怖い」。もう足がガクガク。
でも下り道はそんなに休めない。下まで降りきると、思わず立ち止まって屈伸
運動をしました。そこから福島駅に戻るのに更に40分ほどかかりました。

福島駅から東北本線下りに乗ります。ちょうど1時間で岩沼着。今日はここに
泊まります。

翌9月6日(水)。起きると外はまだ雨が降っていました。雨の中、市内の竹駒
稲荷を訪れます。ここは日本三大稲荷のひとつです。

ただし「日本三大稲荷」というのは幾つも説があります。基本的には
まず京都の伏見稲荷は入れた上で、残りの二つを

  志和稲荷(岩手)・竹駒稲荷(宮城)・笠間稲荷(茨城)・箭弓稲荷(埼玉,*1)・
  お千代保稲荷(岐阜)・瓢箪山稲荷(大阪)・玉造稲荷(大阪)・
  太鼓谷稲成(山口)・祐徳稲荷(佐賀)・高橋稲荷(熊本)

    (*1)「やきゅう」いなりと読みます。

あたりの中から選ぶというのが有力です。このほかに仏教系なので特殊にな
りますが、豊川稲荷(愛知)や最上稲荷(岡山)を加える人もいます。

この竹駒稲荷は、地獄の裁判官をしていたともいう小野篁が陸奥守に赴任し
ててきた時、承和9年(842)この地に伏見稲荷の神を勧請して創建したものと
伝えられています。竹駒(たけこま)は元々武隈(たけくま)で、これは阿武隈
川の名前から採ったものとのこと。その阿武隈川はこの神社の南1kmほどの
ところを流れています。その阿武隈川にいく手前の小さな流れは五間堀です。

その後、能因法師(988-1058)が、この地で神が竹馬に乗った童子として示現
する霊験を得、別当寺の竹駒寺を建てています。また伊達家(岩代→仙台)が
代々ここを崇敬して来ました。

御祭神は倉稲魂神(うかのみたまのかみ), 相殿には保食神(うけもちのかみ),
稚産霊神(わくむすびのかみ)がお祭りされています。

岩沼駅を降りてから右手へ。少し歩いてから左に折れると、お稲荷さんは
すぐ見えてきます。歩いて15分くらい。やはり町中にあるからでしょうか、
参拝の人がパラパラといます。

お稲荷さんとかえびすさんとかいった神社には一種独特の雰囲気があります。
何か混沌としたような人臭さのあるエネルギー。これもなかなか好きです。

駅に戻ってから今度は常磐線に乗り込みます。この岩沼は常磐線と東北本線
の合流点です。

岩沼10:45→11:40原ノ町12:13→13:29いわき13:38→14:00植田。

ここはまだいわき市内です。この植田駅から歩いて5分の所にある植田八幡
にお参りします。

ここはいわゆる「五里八幡」のひとつ。昔源頼義・義家が前九年の役(1051-
1062)で安倍貞任・宗任らを制圧した時、街道の鎮護を祈願して石清水八幡の
分霊を勧請し、五里(20km)ごとに神社を建てたというものです。

この付近では川内村の八幡神社、広野町の楢葉八幡神社、いわき市中心部の
飯野八幡神社、そしてここ植田の八幡神社というのがこの五里八幡になって
います。(この次は平潟の八幡様ではないかと思うのですが未確認)

この植田八幡はなかなかいい味の出ている神社です。陸奥路最後の神社。こ
こまでの道中無事を感謝し、この先の安寧を祈願しました。

この神社の600m南の鮫川を越せばもう茨城県、常陸の国に入ります。いよいよ
関東。植田駅に戻って次の電車を待ちます。14:37植田発15:53水戸着。

水戸駅で降りると、駅のそばの東照宮へ。

ここは水戸藩開祖の徳川頼房公(光圀の父)が父である家康公を祀るために
建てた神社。後に頼房公自身も併せて祀られています。今ある社殿は戦争で
焼けたあと、戦後再建されたもので、銅板葺きの普通の社殿。日光東照宮の
派手な景観を期待する人にはちょっと拍子抜けかも知れませんが、あれは、
やはり特例です。

ここからは関東。お賽銭を入れ、柏手を打ってご挨拶してから、記帳します。

この先偕楽園に回りたいのですが、時間が遅くなってきますので、今日は駅
の近くのホテルに入って休みます。




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