↑ ← → 仮想旅(37)愛媛:大山祇神社
written by Lumiere on 96/12/17 11:14
愛媛の神社といえば、四国の最高峰石槌山に鎮座する石槌神社もあるのですが
ここは伊予国一宮である大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)へ行くことにし
ます。

高知を9:35の南風6号で11:12に多度津着。11:16のしおかぜ5号に乗り換えて12:
36に今治着。ここからバスで今治港まで行きます。大山祇神社は瀬戸内海の大
三島にあるのです。

今治で待ち時間があるのでここで遅い昼食を取ります。この大三島に鎮座する
大山祇神社は諸国でまだ一宮が定められる前に初めて一宮となった神社である
とも伝えられています。またここは「大日本総鎮守」の称号ももっています。
どこの町や村にも必ず鎮守様はいるわけですが、ここは日本全体の鎮守様とい
うわけです。

そもそも大山祇神社の御祭神大山積神(おおやまずみのかみ)神は日本全国の
山を管理している神様で、富士山の神様・木花咲夜姫(このはなさくやひめ)
のお父さんです。山の神様が瀬戸内海の島にいるというのも変に思うかも知れ
ませんが、大山祇神社後方の鷲ヶ頭岳は切り立った嶮しい山で、この神様は十
分ふさわしい場所にいます。

この大三島の隣の生口島(いくちじま)には「西日光」と呼ばれる耕三寺もあ
ります。観光目的で来ているのなら、ついでに寄ってみたいところです。そこ
は先代の住職が非常にミーハーな人で、お寺を日光東照宮みたいな派手な姿に
し、ほかにも全国の有名寺院のコピーをあちこちに入れて、非常におめでたい
寺に仕上げています。このため大三島の大山祇神社と生口島の耕三寺をセット
で回るツアーがたくさん打たれています。今日も私はそういうツアー一行と一
緒の船にのることになりました(^^;

船は14:40に出ました。大三島ブルーラインの快速船です。いったん大三島の
南側の宗方港についた後、隣の大崎上島(おおさきかみじま-その南に大崎下
島もある)に寄ってから再び大三島の宮浦港に着きます。私はここで降りまし
た。15:43の到着。観光客の団体もここでドドトっと降ります。いやにぎやか
なこと(^_^)

大きな鳥居が立っています。神社は港から谷間に少し入ったところ、港から歩
いて10分ほどでしょうか。神社は楠の林の中にあります。この島を開いた小千
命(おちのみこと)が植えたものと言われ、御神木となっている木は樹齢3000
年とのこと。古びた感じの美しい檜皮葺きですね。参拝します。この拝殿は慶
長7年(1602)、本殿は永和4年(1378)のものです。

この島及び神社をずっと管理し、保護してきたのは瀬戸内海に勢力を持ってい
た河野一族です。熊野大社のところで出てきた一遍上人もこの河野一族の出身
です。一遍上人は河野水軍の戦いの連続の日々に疑問を感じ仏の道に入ったよ
うですが、結果的に彼を師とする僧たちのグループ時宗集団が大きくなってい
く過程においては戦争における従軍僧としての活動が大きかったともいわれ、
戦争と信仰は裏表の関係にあったのかも知れません。

なお、水軍の一族が管理していただけあって、この神社には多数の武具が保管
されています。中には源義経・源頼朝・木曾義仲が奉納した鎧、平重盛が奉納
した太刀などもあり、ここにある甲冑・刀剣類は全国に残っている物の8割を
占めるとも言われます。

神社を出、神社前を16:38のバスに乗り三村峠を越えて今度は島の反対側の井口
港に行きます。16:47。そして17:10の大三島フェリーの高速船三原行きに乗っ
て島を離れます。三原到着17:38。私はもう本州の人となりました。

そして三原を18:45の新幹線こだま535号にのり、広島に19:11着。駅前の電車
乗り場から市電に乗り、20:30頃広電宮島到着。今日は宮島口のホテルに投宿
します。



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