↑ ← → 仮想旅(35)香川:金刀比羅宮
written by Lumiere on 96/12/17 04:09
鳴門市に戻り、8:20の普通列車にのって途中池谷で乗り換え8:57に徳島に着き
ます。ここから徳島線に乗り11:10に阿波池田到着。高校野球の強い所ですね。
ここから土讃線L特急しまんと6号に乗り、車内で早めのお昼ご飯をとって、
11:43に琴平到着。

「こんぴらさん」こと金刀比羅宮にお参りします。全国の金比羅神社の総本社
です。

駅から参道入り口まで15分。これはいいのですが、ここから先が大変です。こ
こから本宮まで階段が785段(^^; 駕籠かき(登りは5000円)もいますが、やはり
ここはきちんと歩いて上りましょう(^_^; ..........

最初はトントンと調子よく上っていきますが、50段も上ると少し休みたくなり
ます。足を止めてちょっと足首の運動をしてからまた上へ。階段は連続ではな
く、ところどころ平らなところが続く箇所があるので救われる感じです。さて
100段ほどのぼったでしょうか? ちょっと腰を伸ばして後ろを振り返ります。
けっこう眺めがいいです。

参道の途中には色々なお店が並んでいます。「荷物預かります」とかいう所も
ありますが、これは忠告してくれていた人がいたので、その誘惑には負けずに
10キロくらいの今回の旅の供のリュックを背負ったまま先へ(^^; (理由は後
ほど)

元気のいい兄ちゃんなどがひょいひょいと追い越してのぼっていきますが、私
はマイペース。まだ先は長い。なんとかかんとか200段くらいはのぼったかと
思う頃、取り敢えずの目標の大門も少しずつ近づいてきます。この辺まで来る
と精神力が足を支配するようになってきて、トン....トン....といった感じな
がらも、何とかのぼって行きます。

そしていよいよ大門。ここまで365段のはずです。これをくぐると少し平らな
道が続いています。参道のお店はここまでで終わり。ここから先は境内なので
商売ができないのです。ということで、実は駕籠を使ってもここまでで終わり。
後は歩いてのぼらなければなりません(^_^;

さて、その大門の向こうに古風な笠が左に3つ、右に2つ、広がっています。
「加美代飴」という飴を売っているのです。黄金糖みたいな色の扇形の飴です。
この商売禁止の境内の中で。実はこれは五人百姓といい、この5家だけが境内
での商売を特別に許可されています。この人たちはこの金刀比羅宮の御祭神の
大物主神の従者で人々に農業を教えたとされる五人百姓の子孫の人たちです。
そして売る物は必ず加美代飴と決まっています。一つ買って口に入れ、のどを
潤しながら先へ。

この先はもうお店は無いので階段の両側は灯籠と玉垣と森だけ。やはり途中で
きつかったのか座り込んで休んでいる人もいます。私も時々足をとめ、ふくら
はぎや足首をもんだりしながら、ゆっくりと上っていきます。

そうこうしている内、犬の像が見えて来ました。代参犬ゴンの像です。これは
昔の人はこのこんぴらさんにお参りに行きたかったが途中で断念した場合、犬
にそこから先の旅費と初穂料をくくりつけ、先に行く旅人に託したのです。そ
うした代参犬は旅人から旅人へとリレーされ、やがてこんぴらさんにたどりつ
いたという訳です。ゴンはそういった犬の代表としてここに像になっています。

ゴンの像を通り過ぎて少し上ると、いよいよ立派なお社が見えて来ました。堂
々たる威風。二層入母屋造り、銅瓦葺きの美しい建物。ここまで来るとほっと
する感じ。でもここはまだ本殿ではありません。天保年間に40年の歳月を掛け
て作られた美しいお社、旭社です。屋根裏・柱・扉に見事な彫刻が施されてお
り、しばしば、これを本堂と間違ってここにお参りしただけで帰ってしまう人
もいるとか(^^;

でも私はここにお参りした後、更に右側の急勾配の階段を上ります。登り切っ
たところが、とうとうたどりついた金刀比羅宮本宮です。大きな灯籠に守られ
たその雰囲気は神社というよりお寺のようにも見えます。もともとここは神仏
混合の聖地。こんぴら様というのは薬師如来の十二神将の筆頭宮毘羅大将のこ
とに他なりません。これが神仏混合の結果金毘羅大権現となった訳ですが、明
治の廃仏毀釈運動の時、金刀比羅宮の宮司はここをいち早く純粋な神社に模様
変えし、御祭神は大物主神と崇徳上皇、ということにしてしまいました。そう
してこの神仏混合の神・金比羅様を守ったのです。

しかしこの本宮からの眺めは素晴らしい。讃岐平野や瀬戸大橋が一望にできま
す。この本宮の前の灯籠は昔は灯台代わりをしていたといい、今でも毎晩灯り
をつけているそうです。しばしながめを満喫してから、右手にある絵馬堂のた
くさんの絵馬もちょっとだけ見て、先へ。ここから奥の宮まで、更に583段の
階段を上ります(^_^;;

しかしここまでの階段に比べると奥社までの階段はそんなにきつくない感じ。
途中の白峰神社にも御挨拶をして、やがて奥社・厳魂神社につきます。足は棒
のような感じですが、達成感ですがすがしい気分。持参のミネラルウォーター
を飲み、帰路に着きます。

帰路は本宮の近くまではそのまま階段を戻りますが、本宮の少し手前のあたり
で裏参道に抜けます。これが実は表参道で荷物を預けてはいけない理由です。
表参道で荷物を預かってもらって場合、どうしても表参道を戻らなければなら
なくなります(^^; 荷物の軽い方がいいか、下りの階段をたっぷり降りるのが
いいか、判断の迷うところでもありますが、私は階段を回避する方を選びまし
た(^_^) この裏参道は原生林の中をゆっくりと降りていく坂です。通る人も少
なく、気のせいか勾配も楽なような気がします。だったら最初からこちらを上
っては?と思う人もあるかも知れませんが、やはり神仏に会いに行く時はある
程度苦労した方がいいのです。その苦労の分だけ御利益もあるというものです。

裏参道を降りて駅まで戻るともう14:40。2時間半ほど歩いていたことになり
ます。駅前の食堂で一休みし、お茶をがぶ飲みして、おやつに(^^;親子丼を食
べながら足をよくもみます。一息ついてからまた出発です。琴平を15:33のし
まんと9号に乗り、終点の高知でおります。汽車の中では完璧に眠っていまし
た。16:58着。今夜は高知泊まりです。



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