↑ ← → 仮想旅(30)兵庫:西宮神社
written by Lumiere on 96/12/14 09:45
稲荷駅を13:02の電車で京都駅まで行きます。ここから13:15の東海道線新快速
に乗り込みます。大阪駅に13:44に着き、ここから普通電車に乗り換えて14:10
頃、西宮駅に降り立ちました。震災の後の復興目覚ましい西宮の町。次の目的
地の西宮神社は駅から歩いて15分くらいです。

ここの御祭神は西宮大神ですが、一般には「えびす様」とみなされており、地
元では「えべっさん」などというそうです。全国のヒルコ系えびす神社の総本
社です。(事代主系えびす神社の総本社は出雲の美保神社)

「えびす」は恵比寿・恵比須・愛比須・戎・海老主などと書きますが、蛭子と
書いてもえびすと読みます。しかし「蛭子」はむろん「ひるこ」という読み方
が本来の物。このヒルコとは伊弉諾・伊弉冉の最初の子供で、生まれてから3
年たっても足がたたなかったため葦船に乗せて流します。この流されたヒルコ
がこの西宮の海岸に流れ着き、ここで戎三郎(えびすさぶろう)という人に拾
われて育てられ、成人します。そしてやがてこの西宮神社の神となったという
ことです。

この神社の起源はかなり古いようですがよくは分かりません。以前は同じ西宮
市内の広田神社の配下の神社であったようです。一つの起源説話では、鳴尾浦
の漁師が網にかかった神像を浜へ持ち帰り、大事に祭ったのが始まりであると
も言われます。中世にはこのえびす様の人形を使った人形使いが全国を回り、
結果的に全国にえびす信仰が広まったようです。また同じ頃、えびす様とだい
こく様をワンセットにした「えびす・だいこく」という信仰も全国的な広がり
を見せました。

「えびす」は「得不見(えみず)」がなまったもの、という説もありますが、
要するに外国・外国人を表すことばだったようです。ですから西宮のえびす様
は海の彼方から流れて来た神様ですし、出雲のえびす様は海の彼方からやって
きて、また向こうへ帰って行ってしまった神様です。が「えびす・だいこく」
として信仰されるようになってからのえびす様は、漁業・商売・農業の福の神
とみなされました。えびす様の縁日は各地によっていろいろあるようで、12月
20日というところもあるようですが、西宮神社の場合は1月10日の「十日戎」が
もの凄いにぎわいを見せ、毎年100万人ほどの参拝客があるとのことです。

曲線的でモダンな美の拝殿でお参りをして、次へと足をすすめます。

時計を見るとまだ15時前。今日は住吉・石上・伏見・西宮と近場で移動したの
で4ヶ所回ったにしてはまだ早い時間なのですが、今日はこれで終わりです。
が、これから明日の目的地へ移動します。

西宮神社からはJRの駅より阪神の駅の方が近いので、徒歩5分で阪神の阪神
西宮駅へ行きます。ここから25分ほどで三宮です。ここは阪神の駅とJRの駅
はほんの150m程度。15:41の智頭急行経由の特急というマニアックな特急はくと
81号にのり、18:10に鳥取着。ここから山陰線の普通列車で松崎へ。19:23の着。
今日は松崎の温泉の湯につかり山陰の味覚を楽しみます。

※えびすを蛭子系・事代主系に分けようというのはナンセンスです。どれも 同じ「えびす」と考えるべきでしょう。特に明治以降は神様の名前に「蛭」 などという文字があるのはけしからんと政府が主張して蛭子神を祭っていた 多くの神社で御祭神を事代主神に書き換えられたケースが多々あります。 この件、詳しくは神様一覧のえびすの所をご参照ください。 (2003.12.30)


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