↑ ← → 仮想旅(27)大阪:住吉大社
written by Lumiere on 96/12/13 22:53
12/12木曜日。今日も早朝から動き出します。

6時頃ホテルをチェックアウト。南海電車にのって住吉大社へ行きました。新
今宮からわずか7分。しかも電車をおりたら目の前が神社。ほんとに便利な場
所にありますね。摂津国一宮。

電車をおりて道路を渡り、少し参道を行って赤い反橋を渡ります。この橋はあ
の淀君が奉納したものとのこと。さて中に入ると住吉造りの神殿が4つ不思議
な配列に並んでいます。

              底筒男命

              中筒男命

              表筒男命  神功皇后

一番奥の第一殿に底筒男命(そこつつおのみこと)、第二殿に中筒男命(なか
つつおのみこと)、一番表側の第三殿に表筒男命(うわつつおのみこと)。こ
の三柱の神を住吉三神または墨の江三神といいます。そしてその表筒男命の神
殿の横に、ひょいと神功皇后の神殿があるのです。

この住吉三神は伊弉諾命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻り、みそぎを
した時に、天照大神・素戔嗚尊・月読尊の三貴子に先だって生まれた神です。
伊弉諾尊が水底で汚れを洗った時生まれたのが底筒男命、少し浮かんで水中で
洗った時生まれたのが中筒男命、そして水面まで浮かんで来て洗った時生まれ
たのが表筒男命です。この三神は基本的に海の神で、住吉神社というのは後で
勧請されていった所を除くと、この摂津の住吉神社に始まり、瀬戸内海を通っ
て博多・壱岐と古代の大和朝廷と大陸との交通路にそって建っています。つま
りこの神は古代の海路交通の守り神であったわけです。

住吉神社は全国に2100社あるそうですが、他の神社のように総本社とされる神
社はありません。しかしこの摂津の住吉神社と、山口県長門の住吉神社、福岡
県博多の住吉神社の三つを三大住吉といって信仰の中核としています。

この住吉神社に神功皇后もまた祀られているのは、神功皇后の朝鮮出兵の折り、
住吉の神が皇后を導いて活躍したからです。(現代風に言えば住吉を奉じる海
の一族が皇后を支援したということでしょう)

なお、伊弉諾命の禊ぎのとき、住吉三神と同時に綿津見(わたつみ・わだつみ)
の三神=底津綿津見神・中津綿津見神・上津綿津見神も生まれています。そち
らも住吉同様に海の神様ですが、これは長野県安曇野などに名を残す安曇一族
の神様です。また、住吉と同様海の守り神として大陸との交通経路に散らばる
神様としては、宗像三女神もいます。広島厳島神社や福岡宗像神社などがそう
です。

なお、この住吉三神はオリオンの三つ星の象徴ではないか、という説がありま
す。大和岩雄氏や野尻抱影氏が唱えているようです。

そのようなことを考えながら、各神殿でお参りをし、神社を後にしました。



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