↑ ← → 仮想旅(25)三重:伊勢神宮
written by Lumiere on 96/12/13 02:50
再び駅に戻り近江電鉄で米原まで戻ります。11:18発のひかり232号にのって名
古屋へ。11:51着。次の目的地は今話の出てきた伊勢神宮です。

ここは当然伊勢一宮か....と思ったのですが、残念(^^; 伊勢神宮はいわば日本
一宮ですから、伊勢一宮にはなりません。ちなみに伊勢一宮は椿大神社(つばき
のおおかみのやしろ)です。

さて、伊勢です。関西本線の12:10の快速みえ7号に乗り、13:39伊勢市駅に到着。
ここからまず伊勢神宮の外宮にお参りします。

伊勢神宮は日本の神社の中心であり、日本の主神・天照大神(あまてらすおお
みかみ)をお祭りする神社です。この神社が作られたのは垂仁天皇の時代。日
本書紀の記事によれば、はじめ天照大神は皇居の中に倭大国魂(やまとのおお
くにたま)とともに祭られていたのですが、崇神天皇の時代、神の力が強力な
ため同じ場所で普通の生活をしているのは問題があるということになり、天照
大神は豊鍬入姫(とよすきいりびめ)に、倭大国魂は渟名城入姫(ぬなきいり
びめ)に託して皇居の外のきちんとした場所でお祭りすることになりました。

この時豊鍬入姫は天照大神を大和の笠縫邑(かさぬいのむら)でお祭りしたの
ですが、次の垂仁天皇の時代、祭祀が倭姫(やまとひめ)に引き継がれると、
この神を祭るのにもっといい場所を探そうということになり、倭姫は天照大神
の魂代を伴って何年にも渡りあちこちさまよい歩くことになります。日本書紀
の記事だけでも宇陀の篠幡・近江・美濃・といったところを巡っており、その
跡には現在「元伊勢」と呼ばれる神社が残っています。

そしてやがて伊勢の国に来た時、神託があり天照大神から「ここは田舎だけど
波が打ち寄せる美しい国だ。私はここに居たい」という言葉があります。そこ
で倭姫はここに祠を建て、五十鈴川のほとりに斎宮を建てて神をお祭りするこ
とにしました。これが伊勢神宮の発端です。

この時から以降、天照大神の祭祀には天皇家の未婚の娘が「斎宮」としてあた
ることになり、その習慣は後醍醐天皇の時代まで続きました。それ以降は伊勢
神宮の祭祀は「祭主」が取り仕切っています。

さて伊勢神宮には外宮(げくう)と内宮(ないくう)があります。このうち、
内宮が天照大神を祭ってあり、外宮は豊受大神(とようけのおおみかみ)を祭
っています。そして、伊勢神宮にお参りするときは必ず外宮をお参りしてから
内宮をお参りしなければならないことになっています。なお内宮を皇太神宮、
外宮を豊受大神宮ともいいます。

この豊受大神は食べ物の神様で、稲荷神社の御祭神・宇迦御魂神(うかのみた
まのかみ)と同じ神であるとされています。この神様が伊勢神宮に祭られてい
るのは天照大神が安心して食事をすることができるようにということで、雄略
天皇の時代の御神託によって丹波国から勧請してきたものです。止由気儀式帳
によれば雄略天皇22年に天皇の夢枕に天照大神が立ち、豊受大神を連れてきて
くれるように言ったとのことです。

なお、伊勢神宮にはこの二つの本宮のほか、14の別宮、43の摂社、66の末社・
所管社があり、合計125の神社の総称が実は伊勢神宮です。

伊勢市駅でおりて外宮まではほんの少しです。平日なのにけっこう人が歩いて
います。手水舎で手を洗い、火除橋を渡って参道へ。やや開けた場所をすぎて
第一鳥居、第二鳥居、と進んで行きます。ここは静かな森に囲まれて静粛な感
じのするところです。神楽殿のわきを抜けて正殿へ。伊勢神宮は正殿の外を囲
む外玉垣より中へは入れません。外からご挨拶をしますて、正殿の姿を拝しま
す。千木の切り口が垂直。これが外宮式です。

参道を戻ります。時計を見ると14:10。外宮を出てから内宮へは5キロの道の
り。ここはバスを使わせてもらいます。所要時間約15分。バスを降りてまず五
十鈴川にかかる宇治橋を渡ります。きれいな流れです。ここから川に平行して
参道を歩き、やがて第一鳥居を通って手水舎で手を洗います。

左に折れて参道を進み第二鳥居を抜け、神楽殿の横を通り抜けて分かれ道を右
に曲がってやがて正殿前の石段の所に達します。登ったところの鳥居の向こう
に正殿ですが、見れません(^^; ここでお参りして正殿の屋根を見ます。千木の
切り口が水平。これが内宮式です。

参道を引き返します。

ところでこの伊勢神宮は20年に1度正殿を完全に建て直します。そのための
予備地が正殿隣に用意されていて、これを式年遷宮といいます。諏訪神社の御
柱祭りも以前は同様の式年遷宮ではなかったかと言われています。伊勢神宮の
式年遷宮は最近では平成5年に行われました。

この式年遷宮の意義は一つはこの建築技術を後世に伝える為、一つは人々の信
仰心を再度奮い立たせる為、と一般には言われていますが最近流行の風水理論
で見ても、定期的に地龍からのエネルギーを活性化させ、この伊勢神宮を中心
とする日本全体にも新しい活気を吹き込んでいるのだと言います。

再び宇治橋を渡って俗界に戻るともう4時前でした。バスで駅まで戻ります。
今日の目的地はこれで終わりですが、明日行く予定のところまで移動して泊ま
ることにしています。16:32の普通列車で多気まで戻り、紀勢本線下りの列車
に乗り込みます。この時間は特急が無いので、鈍行の旅になります。伊勢市駅
で駅弁を2個買っていたので車内で食べます。疲れている時はとにかく食べる
のが大事です(^_^) お茶もペットボトルで買っていたをきれいに飲んでしまい
ます。汽車は終点までなので食べたら寝ます。新宮到着21:02。予約していた
旅館に入り、お風呂に入ってゆっくりと休みます。



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