↑ ← → 仮想旅(21)富山:雄山神社
written by Lumiere on 96/12/12 08:50
富山を8:09の富山地方鉄道で出発します。電車は市街地を回り込むように抜け、
やがて所要時間30分で常願寺川にぶつかった所、岩峅寺(いわくらじ)に雄山
(おやま)神社の前立社壇(まえたてしゃだん)本殿があります。ここの神社
の本殿は立山の上なのですが今回はちょっと麓の方で勘弁させてもらうことに
します。

立山(たてやま)は富士山・白山と並ぶ日本三大霊山。その立山を御神体とす
るのがこの神社です。祭神は立山権現とも雄山神とも言われています。雄山は
立山連峰の最高峰の名前でもあります。創建は大宝元年(701)。開いたのは佐
伯有頼という人で、ある説によるとこの人は神のお告げで生まれた国司の子で、
白鷹に導かれて岩窟で大神の神託を受けたとされ、またある説ではこの人は狩
人で熊を射たところ熊が金色の阿弥陀如来に変化したともいいます。

ここは修験の山。そして高いところにある地獄谷は死霊の集まる場所として、
古くから浄土信仰があり、そのことは平安時代頃から広い範囲に知られていま
した。

まずはこの前立社壇でお参りをします。ここの本殿は非常に大きなもので、重
要文化財の指定を受けているとのことです。駅に戻って、立山のもっと奥へ入
ります。15分ほど走って降りたのは千垣(ちがき)ここから20分ほど歩くと
雄山神社の中宮祠祈願殿があります。

この立山の神は多くの女人禁制の山岳信仰の神とは異なり、女人も往生させて
くれるとして、古くから庶民の信仰を集めていました。この中宮祠祈願殿のあ
る芦峅寺(あしたらじ)では、昔から女性の信者の為に秋の彼岸に布橋大灌頂
という儀式をとり行なっています。

この寺の閻魔堂に白装束を付けた女性たちが集まり、媼堂までの間に敷かれた
布の橋を渡って行きます。この時罪深い女はこの橋から落ちて蛇に食われてし
まうのだと言います。橋の途中には奪衣婆がいて女たちの着物をはぎ取って罪
の有無を調べます。こうした試練を経て媼堂にたどりついた女性たちは堂内に
入れられ暗闇の中で読経が行われます。そして読経が終わると一斉に扉が開け
られ、闇の世界が一転して光明の世界に転じるのです。この様子は屏風絵など
にも描かれています。

お参りを済ませて富山駅へ戻ります。所要時間約50分。戻ってきたのは11時半。
今度はもうひとつの霊山白山へと移動します。



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