↑ ← → 仮想旅(15)長野:諏訪大社
written by Lumiere on 96/12/11 08:49
さて今朝行くのは諏訪大社なのですが、これがなかなか大変で、まず諏訪大社
が上社と下社に分かれており、上社は本宮と前宮に、下社は春宮と秋宮に分か
れていて、合計4つの神社で構成されているのです。信濃国一宮で創建は神代
までさかのぼります。

まずは旅館街の中にある手近な下社秋宮にお参りします。諏訪の神様は8月か
ら1月まで秋宮に座し、2月から7月まで春宮に座すということになっていま
すので、今ここにおられる訳です。ここの祭神は大国主神の子供の建御名方神
(たけみなかたのかみ)とその奥様の八坂刀売神(やさかとめのかみ)。下社
では今の時期はこの二神が一緒に秋宮におられます。2月になると遷座祭が行
われ、一緒に春宮に移られます。

孝と忠と書かれた石の上に座る狛犬の間を通って大きなしめなわのかかった神
楽殿にお参りします。裏へ回ってみると本殿の4方に御柱が。死者も出るとい
う御柱祭りで建てられた御柱ですね。今の柱は1992年申年に建てられたものと
思います。

お参りしてから外へ向かって歩きながら時計を見ます。今日は最初から公共交
通機関は諦めてタクシーを使いました。だいたいの時間を見計らって呼んでお
いたのです。運転手さんは気の良さそうな中年のおじさん。色々と話し掛けて
来ます。全国神社回りをしているというと呆れたような感心したような様子。
車は旧中山道を通ってすぐに春宮の前に出ました。

こちらは秋宮とは違い静かなたたずまいです。回りを深い木々に囲まれていま
す。こちらにも大きなしめなわが掛かっています。そしてやはり御柱。今は神
様はお留守ですが、ご挨拶だけはしておきます。お参りして外へ。今度は10km
ほど南下。諏訪神社上社へ。

さて、諏訪神社の御祭神についてもうひとつの説は、この神は甲賀三郎という
勇士で、地底国へ行って蛇身になって地上に戻り上社におさまって神となり、
その妻の春日姫が下社の神になったとするものです。確かに諏訪神社の神様は
龍神であると考えている人は多いようです。そして毎年厳寒の時期(1月下旬
から2月上旬の頃)に諏訪湖には上社の方角から下社の方角へ向かって必ず同
じ場所に湖表面の氷の亀裂が入りますが、これは上社の男神が下社の女神に会
いに行くのだと言われています。

さて、上宮は前宮の方からお参りすることにします。ここは諏訪の二柱の神の
うち奥様の方の八坂刀売神を祭っています。交通の便のいい下宮に比べて上宮
は観光客などは少ないようですし、拝殿も非常に小さな切妻の質素なものです。
が、この前宮こそがもともと諏訪の祭祀の中心であったところとされており、
奇祭・御頭祭で使用される十間廊・内御玉殿があります。ここはやはり狩猟民
族の神か。現在の本殿は昭和7年に建てられたものとのこと。しかし社殿が小
さいだけに御柱は強烈です。お参りをして次へ。

今度は前宮から2kmほど離れた本宮へ。こちらは旦那様の方の建御名方神が祭
られています。つまり下宮の方はご夫婦が一緒に住んでて季節によって移動す
るのに対して上宮の方はご夫婦はそれぞれ自分のお住まいを持っている訳です。

時計を見ると8:45。いい感じです。さてこの本宮には本殿がないとのこと(^^)。
前宮と同様に木々に囲まれた幣拝殿でお参りをしてタクシーに戻ります。この
幣拝殿とその左右に並ぶ片拝殿には見事な彫刻がありました。立川流二代目富
昌のものだとのことです。

さて上諏訪駅に戻ります。時計は9:00すぎ。運転手さんにお礼を言って駅構内
に入りました。



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