佐太大神

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佐太大神
佐太大神 さたのおおかみ
出雲の佐太神社

出雲国風土記の中核神であり、同風土記には佐太大神に関するエピソードが多数書かれている。

御鎮座地の佐太神社は毎年出雲で神様の会議があるとき、後半の会議場になる重要な神社であり(前半は出雲大社)、毎年9月に会議を前にして新しいござを入れる「ござ替え神事」が有名である。

元々は佐太大神が出雲の主神であったのが、後に大国主神がこの地に鎮座し、佐太大神は主神の座を譲ったものと思われる。また、出雲国の西半分を大国主神が管理し、東半分を佐太大神が管理するのだという説もある。

佐太大神は蚶貝姫(きさがいひめ)の子供である。蚶貝姫は大国主神が若い頃、兄たちに迫害されて殺された時、それを蘇生させた神である。薬の神様と考えられる。その蚶貝姫が加賀(「加賀の潜戸(くぐりと)」と呼ばれる海蝕洞)という場所で大神を生んだが、この場所が暗かったので金の弓矢を射た所、明るく輝いたという。

この神話は京都の賀茂神社に残る、玉依姫が川を流れて来た矢を拾ったら妊娠したという話と似ており、実際に蚶貝姫も金の矢で妊娠したのではないかと言う人もある。私はこの話から、クリムトの名画「ダナエ」で、天神ゼウスが金の雨になってダナエを妊娠させる話を連想した。

なお、佐太大神と伏見稲荷の佐田彦大神の関連を指摘する意見もあるが、根拠が不明。



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