「邇」と「迩」の字は機種やOSによって逆に見えます。邇邇芸命・迩迩芸命と両方の表示が見られますが、やむを得ません。字としては同じ字の異体字です。
古事記では邇邇芸命(天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命:あめにきし・くににきし・あまつひこ・ひこほの・ににぎのみこと)、日本書紀では瓊瓊杵尊(天饒石国石饒天津彦火瓊瓊杵尊:あめにぎし・くににぎし・あまつひこ・ほの・ににぎのみこと)と書かれています。
お母さんは高産霊神の娘の栲幡千々姫(萬幡豊秋津師比売命)で、葛城の高天彦神社や伊勢の椿大神社などにお祭りされています。兄弟の火明命は尾張連の祖です。
天孫降臨によって日向の高千穂の峰に御降臨なさいました。現在その高千穂の峰には天逆鉾が刺さっています。
大山祇神の娘の木花咲耶姫と結婚して、 火照命・火須勢理命・火遠理命の3兄弟をなしました。
なお、迩迩芸命が御降臨なさった時期について、日本書紀は神武天皇の東征が始まる179万2470余年前と書いています。これは人類が地球に現れた時期(鮮新世末期のアウストロラロピテクスの年代)と一致しています。