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成田山からバスで上野市駅に戻ります。近鉄で伊賀上野まで戻って、JR関西
本線にのって木津へ。ここから奈良線で京都に入ります。今日は京都泊まり
です。

翌4月2日(金)。三条京阪駅前を8:55のバスに乗り、目指すは日本の仏教の大
中心地・比叡山。

延暦4年(785)伝教大師最澄が草庵を結んで修行の日々を送った故地が出発点
です。その後大師は唐にわたり、中国の色々な仏教を学んで来ました。そし
て、延暦24年に日本天台宗を開いたものです。

日本の天台宗は法華経・禅などの要素も取り入れており、総合的な仏教の境
地を目指していました。そのため、ここで多くの僧が学び、巣立ち、日本の
いろいろな仏教の宗派を興しています。

その中に、浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、日蓮宗の日蓮、などといった、
壮々たる面々があります。

ここは比叡山延暦寺。真言宗の高野山と並ぶ日本仏教界の大聖地です。ここ
にはその時以来1200年伝えられてきた不滅の法灯があります。この法灯は後
に山形県の立石寺(通称・山寺)にも分けられています。その詳しい話は後で
立石寺のところで書きます。

比叡山は伝教大師亡き後は慈覚大師円仁(この人の話はこれから後何度も出
てきます)が教義を整え、また元三大師(本当は慈恵大師)良源という中興の
祖も出ています。元三大師は一般に「おみくじ」の元祖として知られ、現在
でも日本中の多くの寺社で、元三大師が作ったと伝えられるおみくじが使用
されています。

           第一番 大吉

    莫     衆     高     七
    作     人     峰     宝
    等     皆     頂     浮
    閑     仰     上     図
    看     望     安     塔

  この人はな すべての人 たかき峰の 金銀珠玉の
  おざりには が仰ぎ望み 上に立ちた 七宝をちり
  見られまい て、とうと らば、いよ ばめたる宝
  ぞ。大人な ばるなり。 いよ尊く見 の塔なり。
  ればいよい       ゆるぞとな 人ならば位
  よ大吉なり。      り。    高き人なり。

などとなっているものです。

元三大師は比叡山奥の院に廟が営まれています。比叡山の重要ポイントのひ
とつで、比叡山に異変がある時はここが鳴動するといわれています。

さて、今回まず訪れるのは、おなじみ根本中堂です。織田信長の焼き討ちで
燃えてしまいましたが、寛永19年(1642)に再建されたものが現在に至ってい
ます。巨大な建物です。大勢の観光客にまじってお詣りさせて頂きます。案
内の僧のやや長いお話を拝聴します。

この根本中堂のある付近を東塔といいます。根本中堂からお隣の文殊院、大
講堂、その隣の戒壇院と拝観させて頂き、少し歩いて阿弥陀堂、更に歩いて
山王院、浄土院と来ます。この浄土院は伝教大師の廟です。ここで時計を見
ると11:30。

ここから更に少し歩くと西塔の領域に入ります。東塔とは拝観受付が別にな
っています。こちらはさすがに観光客は少ない。

聖徳太子ゆかりの椿堂、双子のように左右に並ぶ常行堂と法華堂。これは弁
慶の荷ない堂という異名があります。この比叡山には弁慶の香りもよく残っ
ています。

そして、その先には転法輪堂が建っています。これは延暦寺の中で最も古い
建物(ただし三井寺から移したもの)です。

さて、ここから少し離れた奥の院へ行きます。バスもありますが行きは歩い
ていきましょう。アップダウンの激しい比叡山ドライブウェイを4kmほどで
すが、途中、瑠璃堂にもよりましたので、結局2時間ほどかかりました。

この瑠璃堂はひじょうに奥まった所にあるため、比叡山の伽藍の中では数少
ない、信長の焼き討ちを免れたお堂です。更にここから山道を歩くこと15分。
黒谷青龍寺につきます。黒谷という名前でピンと来る方はおおいと思います
が、ここが法然上人が長年修行をつんだ場所です。

さて、青龍寺からまた山道を歩き、比叡山ドライブウェイに戻って、歩くこ
と1時間。やっと横川の奥の院が見えてきました。ここはまた拝観受付が別
です。さすがにここはほとんど人がいません。

慈覚大師が建てた横川中堂(現在の建物は1971年に再建されたコンクリート
製)を経て、恵心僧都の修行の場所・恵心堂、そして最後もう歩き疲れた所
でやっと見えてきた鳥居の奥に、元三大師の廟があります。

お詣りをして、ここまでの無事を感謝し、時計を見ると14:30でした。

この比叡山の最奥の地でひとやすみさせていただいてから、横川のバス停に
行きます。東塔へ行くバス(このバスは冬は運休します)に乗り、根本中堂の
所まで戻って、それからバスで京都市内に戻ります。そして昨日泊まった宿
に再投宿。

実は今日はかなり距離を歩くので、重たい荷物はホテルに置いたまま出かけ
たのでした。お風呂で体をもみほぐし、爆睡します。




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