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全国66ヶ国お寺巡り99(27)備後
倉敷駅まで戻り、山陽本線の下り列車に乗ります。40分ほど乗って福山駅で 下車。時計を見ると13時前です。 ここから尾道方面あるいは明王台団地方面行きのバスに乗り、明王台入口で 下車。ここから約10分歩いたところに、今日3ヶ所目の目的地、明王院があ ります。別名萩寺。山号は中道山。真言宗大覚寺派に所属します。 ここは元々は大同2年(807)に弘法大師が開いた西光山常福寺というお寺が建 っていました。これを1655年に福山藩主・水野勝貞がここから北東1kmほど の所にあった明王院円光寺と合併させ、中道山円光寺明王院となりました。 広い境内に伽藍が配置されています。和唐折衷の本堂は鎌倉時代に建てられ たもの。高さ29.14mの五重塔は室町時代初期に庶民の一人一文勧進によって 建立されたもの。山門も室町時代のもの。庫裡・書院・護摩堂は江戸時代の ものです。なお、このお寺にあった五大虚空蔵菩薩の描かれた来迎壁は現在 東京国立博物館に所蔵されています。 ここのご本尊は十一面観音菩薩。高さ1.4m。平安時代の一木造りで重文で すが、秘仏になっていて、お顔を拝見することはできません。 ともかくもお参りします。 このお寺の前に流れている芦田川のところには昔、草戸千軒と呼ばれる門前 町がありました。しかし1673年の大洪水で全滅。その遺構は現代になってか ら発掘されており「日本のポンペイ」とも呼ばれています。そこから出土し た宝篋印塔が現在五重塔のそばに置かれています。合掌。