 
全国66ヶ国お寺巡り99(3)大隅
日本で最初に打ち上げられた人工衛星(1970)はその打上場所から「おおすみ」
と名付けられました。今日はその大隅半島を含む大隅国です。
伊集院駅から鹿児島本線でいったん西鹿児島に戻り、更に日豊本線に乗り継
いで、12時頃加治木に降り立ちます。駅から5分ほど歩いた所に、今日2つ
目の目的地、護国山法城院はありました。
本堂前に頭だけの仁王様が迎えてくれて、ちょっとびっくりしますが、これ
は明治の廃仏毀釈の時に壊されてしまい、こうなってしまったのだそうです。
ここは高野山真言宗のお寺。本尊は不動明王立像です。本堂にはご本尊の他
観音菩薩像・大日如来像・弘法大師像などが納められています。また別室に
は鯖大師が祭られています。
ここは慶長年間に島津義久の祈願寺として創建されたもので400年ほどの歴史
があります。江戸時代は長楽寺と呼ばれ厚く保護されていましたが、明治初
期の廃仏毀釈でかなり荒廃してしまいました。それが明治29年に最大乗院の
祈願所再興され、大正3年に一寺として独立しました。
加治木町は龍門司焼と椋鳩十の町です。龍門司焼は薩摩焼の中でも苗代川焼
と並ぶ伝統の陶器です。薩摩焼は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に島津義弘が朝鮮
の陶工を連れ帰って始めたものですが、龍門司焼の最初の窯は1608年に作ら
れています。その後元禄年間に山本碗右衛門が加治木の小山田に良質の陶土
を発見。現在の龍門司焼の基礎を築きました。現在では共同経営方式で陶器
が作られており、その窯の裏手には落差46mの龍門の滝があります。
椋鳩十は長野県喬木村に生まれ、法政大学卒業後この地の加治木高等女学校
(現加治木高校)に教師として赴任、17年間にわたって教職を務める傍ら
作家活動を始めました。加治木はいわば椋鳩十にとって第二の故郷ともいえ
る地で、それを記念して現在町には椋鳩十記念館が建てられています。
お参りをして加治木駅に戻ると12時半。駅前でご飯を食べてから汽車に乗り
ます。JRの普通列車を乗り継いで16時すぎに宮崎に着きました。今日は
ここで泊まります。
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