アメリカのピアニスト兼歌手ナット・キング・コール(Nat "King" Cole)ことNathaniel Adams Colesは 1919年3月17日、アラバマ州のモンゴメリーで生まれました。お父さんはTrue Light Baptist Churchの牧師で彼はお母さんから音楽を学んでいます。一家は彼が5歳の時にシカゴに移動。12歳の時に教会でオルガンを弾くようになり、14歳の時には初めてのバンドを組みました。
学生時代は野球やフットボールでも活躍していましたがやがて音楽専業の道へと進んでいきます。1939年にKing Cole Trioを結成し、アメリカやイギリスで活動するようになりました。"King"の名前は、このバンドの宣伝用に撮影された写真で彼が銀色の王冠をかぶるコスプレ(?)をしていたことに由来するのだそうです。やがて音楽活動を通して知り合った歌手Maria Ellingtonと1948年3月28日に結婚します。彼女との間には後に歌手となったナタリー・コールを含めて5人の子供ができています。
彼ははじめピアニストとして活動していた訳ですが、レストランなどでピアノだけを演奏していると、飽きられる場合があります。そこで彼は時々弾き語りをするようになるのですが、実際問題として彼の音楽活動については、この「歌」の部分の評価の方が次第に高まっていきます。Mariaと結婚した1948年にStraighten Up and Fly Right がミリオンセラーとなり、1949年には不朽の名曲 Mona Lisa。1951年にToo Young, 1952年にPretend と、この時期、連続ヒットを飛ばして「歌手ナット・キング・コール」の名は不動のものとなりました。
1965年2月15日、肺ガンのため45歳の若さで死去。