Marc E. Jones(1888-1980)

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占星術に「サビアン」を導入した Marc Edmund Jonesは1888年10月1日8:37にアメリカのセントルイスで生まれました。コロンビア大学で博士号を取ったあと、25歳の時に占星術に出会い、神智学的立場からその研究をします。

その頃イギリスの占星術師John Thomas(別名 Charubel)が1898年に発見したシンボリズムのことが話題になっていました。

通常占星術では黄道を12等分して、それに牡羊,牡牛,....魚という12の名前を付け、このサイン(sign)と呼ばれる30度ずつの領域に対して象意が探求されています。ところがチャルブルは30度ずつといわず、1度単位にも意味があるのではないかと考え、1925年までに各度数に精神を集中することにより360度分の象意をまとめあげました。

ジョーンズはこの度数のシンボルに興味を持ち、その追試ができないかと考えていましたが、その機会は上記チャルブルのシンボルの改訂版が出た1925年に行われました。

その日、ジョーンズは Elsie Wheeler という霊感の発達した女性を連れてその女性が行ったことのない場所へ連れて行き、しばし休憩のあと、この実験を始めました。

ジョーンズは360枚の白い紙を用意していました。各々には牡羊1度から魚30度までのサインと度数が端の方に小さな字で書き込まれています。ジョーンズはこの紙を『ランダム』に『裏側の白紙』を見せて、フィーラーに「何が見えるか」と質問しました。

フィーラーがその白い紙を通して何かのイメージが得られますと、それを口頭で報告し、聞いたらジョーンズがその紙にいそいで書き留めます。

実験はお昼休みをはさんで数時間続けられ、ここにフィーラー版の360度のシンボルが得られました。

そしてそのシンボルをちゃんと度数順に並べ、チャルブルのものと照合したところ、見事に対応していたのです!! 彼はこれを神智学上の古代の民の名をとってサビアン(sabian)と名付け、1936年「Astrology of Personality」で発表しました。

このことは大いに話題になり、ジョーンズの元に多くの研究者が集まって、各々の度数のシンボルが更に研究されました。そうしてサビアンのシンボルはその後何度も改訂されました。

その中で結果的にはジョーンズの共同研究者という形になり、このシンボルを心理学的な観点から再解釈したのが、フランスの占星術師 Dane Rudhyarです。彼の名著「Astrological Mandala」(ISBN 0-394-71992-1) は完成度が高く、これにより更に多くの人々がサビアンに興味を持つようになりました。

サビアンは日本には直居あきら氏が紹介し、その後松村潔氏らの活動により更に広められました。


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