女優のソフィア・ローレンは1934年9月20日14:10(CET)にローマで生まれました。ナポリ近郊のPozzuoliで貧乏な少女時代を送り、早い頃から女優を志していました。1949年にQuo Vadis?という映画にエキストラで出演したのが最初。その後16歳の時に海の女王コンテストで入賞したことから注目され、1950年代にイタリアで多数のコメディ映画に出ました。
彼女の運命を変えたのがその最初に出演したQuo Vadis? にも関わっていた映画製作者 Carlo Ponti との出会いです。彼との交友がローレンを女優としてどんどん成長させることになり、1957年二人は結婚。2人の息子を産みます(うち一人は俳優のエドアルド・ポンティ)。
しかしポンティとの結婚は重婚だったとして裁判所は1962年に二人の結婚を無効とする判決を言い渡します。彼らが再度今度こそ正式に結婚できたのは1966年です。
彼女は1961年の「ふたりの女」でアカデミー賞およびカンヌ映画祭の主演女優賞を受賞しますが、1964〜1970年にはイタリアきってのプレイボーイ俳優マルチェロ・マストロヤンニと幾つかの作品で共演、名コンビとして評価されます。なかでも1970年の「ひまわり(Sunflower)」は不朽の名作として多くのファンを開拓しました。
戦争で生き別れになった夫を捜してロシアまで行った彼女が知ったことは...
ラストの一面に広がる巨大なロシアひまわりの群生が哀しくも美しいです。
ロシアひまわりは日本で普通に見られるひまわりと違ってまっすぐの硬い幹を持っておりその頂上に大きな花を1個だけ付けます。青森に住んでいた時に実は偶然にも庭で育ったことがありまして、枯れたあとその幹を倒すのにのこぎりが必要でした。あまりにも花が重すぎて太陽の方を向いて花を回すことができないようでした。なお翌年は普通の日本のひまわりと混じってしまい、やや大きめの普通のひまわりになってしまいました。
日本ではソフィア・ローレンは1976年のホンダの原付バイク「ラッタッタ」(ロードパル)のCMで更に知名度をあげます。料理の途中で材料だか調味料がないといって買いに行くというその物語設定は一部ではかなり顰蹙を買いますが、主婦の間に原付を普及させる原動力になったことは間違いないでしょう。