日本では一般にH.G.ウェルズと省略されて呼ばれる Herbert George Wellsは1866年9月21日、イギリスのケント州Bromleyに生まれました。
子供の頃足を折って入院していた時、たくさんの本を読み、そこから文学への興味が生まれたといいます。後にロンドンの理科師範学校に進学しますがそこで Thomas H. Huxley に出会い、この大生物学者から大きな影響を受けます。「ドクターモローの島」などはやはり、このハクスリーとの出会いが生み出した作品でしょう。
彼の最初の作品は1895年の「タイムマシン」。この本はけっこうな評判であったようで、このあとわずか4年の間に次々と名作を世に送り出しました。
1895 The Time Machine (タイムマシン) The Island of Dr. Moreau (ドクターモローの島) 1897 The Invisible Man (透明人間) 1898 The War of the Worlds (宇宙戦争)
この宇宙戦争は後にオーソン・ウェルズ(Orson Welles, 同じウェルズさんでもスペルが違う)が1938年のハロウィンにラジオで放送し、真に迫った演出のため、ほんとに火星人が攻めて来たのかと思った人たちで大騒動が起きたのは有名な話。(この話はこちら)
なお、これ以外のH.G.ウェルズの作品で日本で入手または図書館で利用可能と思われるのは Ann Veronica (アン・ヴェロニカの冒険,ラブロマンス?)、The Food of the Gods (神々の糧)、Men Like Gods (神のような人々)、Tono-Bungay (トーノ・バンゲイ,風刺小説?)、などでしょう。他に歴史や生物学の解説書も書いています。