トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)

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1864年11月24日、日本ではミューシャと並ぶ20世紀初頭ポスター美術の代表的作家として知られるアンリ・トゥールーズ=ロートレック(Henri MarieRaymond de Toulouse-Lautrec)が生まれました。

なお、彼の名前は「トゥールーズ=ロートレック」で苗字になっていますが日本ではこの苗字を途中からぶった切って「ロートレック」と呼ぶおかしな呼び方が、かなりまかり通っています。

この大層な苗字、それに de が付いていることからも想像できるように彼は貴族の生まれです。南フランスのアルビの伯爵家に生まれました。14歳の時に両足を骨折。その影響でそれ以降下半身だけ成長が止まってしまったそうです。

18歳の時にパリに出てモンマルトルで毎晩のようにカフェや劇場などに出掛けていき、女給・踊り子・娼婦たちを描き続けました。1891年「ムーラン・ルージュのラ・グリュー(Moulin Rouge: La Goulue)」が認められたことからポスター画家としての地位を確立します。ラ・グリュは当時人気絶頂のダンサーですが、その後若くして亡くなっているようです。

トゥールーズ=ロートレックの人気は急上昇し1893年にはパリで初個展を開くに至ります。彼のポスターにしろ同時期に活躍したミューシャにしろあまりの人気でポスター自体の盗難も多かったようです。なお彼はユトリロの母として知られるシュザンヌ・ヴァラドン(Suzanne Valadon)とも一時期恋愛関係にありました。

しかしアブサン(absinthe,ニガヨモギなどの薬草の入った高純度のリキュール。催淫性が強いため現在はどこの国でも事実上製造禁止)を好んだことから強い中毒になり病院に強制入院。1901年9月9日、わずか36歳で死去しました。


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