「ツィゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen,ジプシーの歌)」で有名な作曲家・ヴァイオリン奏者のサラサーテ(Pablo de Sarasate)は1844年3月10日、スペインのパンプローナ(Pamplona)に生まれました。この町はヘミングウェイのゆかりの町でもあります。
8歳で初めの公演をし、10歳の時にはイザベル女王の御前で演奏をしてストラディヴァリウスの名器を与えられました。その後パリのコンセルヴァトワールに学び、1859年から世界各地を回る演奏旅行を行いました。ヨーロッパ各地はもちろん、ロシア、南北アメリカにまで足を伸ばしています。
たくさんの作曲家が彼に曲を提供していますが、彼自身の作品としては冒頭にあげたツィゴイネルワイゼンが余りにも有名です。題名の通りジプシー風の曲にハンガリーの舞曲の要素などを加えて作られています。彼自身による録音も残されています。
1908年に亡くなりました。