1854年7月12日、アメリカ・ニューヨーク州のウォータービルで、ジョージ・イーストマン(-1932)が誕生しました。彼はカメラのロールフィルムやカラー・フィルムを発明し、イーストマン・コダック社を設立しました。
「コダック」という名前はイーストマンが「K」という音が好きで、それを含む単語を色々と考えた末に思い付いたものです。
1880年に彼が発明した乾版フィルムはまさに画期的なものでした。それまでの写真は「銀板」方式でガラスの板に毎回感光体を塗布して撮影していた訳ですが、彼のフィルムはそのままで撮影が可能でした。彼はその年イーストマン・コダック社を設立しています。
更には1885年イーストマンはこのフィルムをロール状にしてホルダの中に巻いて収納する方式を考案、この機構を採用した新型カメラを1888年に発売して『あなたはシャッターを押すだけ、後は当社にお任せください』
というキャッチフレーズで大々的に売り出しました。
このロールフィルムに注目した発明王エジソンはこれに連続した写真を写して続けて見せることによって動画を作ることができることに気が付き、1891年映写機(キネトスコープ)を発明しました。このエジソンの映写機は箱の中をのぞく方式でしたがこれをフランスのリュミエール兄弟(Louis Lumiere,1864-1948, August Lumiere,1862-1954)が改良、スクリーンに投影する方式を考えて1895年、映画(シネマトグラフ)を発明しました。
1935年にはコダックが3度目の重要な発明をします。カラーフィルムでした。
これは色の三原色に対応した3つの層を持つフィルムで更に三原色に対応した印画紙にプリントするとカラーの写真が撮れるという画期的なものでした。